著作集7『デザイン史学再構築の現場』第五部「デザイン史雑考雑話集」の初出は、下記に示すとおりです。ただし上梓するにあたり、全体として、形式的には用語と表記の統一を施し、内容的には新たな知見を若干補い、正確を期するために加筆を行なっています。
第一話 デザイン開発とコミュニケーション・ツール 1994年3月24日に伊丹の東洋ゴム工業株式会社タイヤ技術センターにおいて行なった講演の一部。原題は「デザイン開発とコミュニケーション・ツールの役割――1993年度デザイン研究会活動報告に代えて」。
第二話 中国少数民族の物質・視覚文化に関する調査旅行記(共著) 小高直樹・中山修一・高茜「中国少数民族の物質・視覚文化に関する調査旅行記」『表現文化研究』第1巻第1号、神戸大学表現文化研究会、2001年、41-49頁。
第三話 イタリアの反デザイン 「反デザイン――オブジェクトの再文脈化」、日本デザイン学会編集『デザイン事典』朝倉書店、2003年、320-321頁。
第四話 対談「大久保英治×中山修一」 「今日の作家シリーズ44/大久保英治」展にあわせて、2004年12月6日に大阪府立現代美術センターにおいて開催された大久保英治氏との対談。のちに「今日の作家シリーズ44/大久保英治」展カタログに収録。本稿に使用されている図版は、すべて同カタログから転載。
第五話 富本憲吉の処女作《ステインド・グラス図案》 「富本憲吉の処女作《ステインド・グラス図案》」『テクネ通信』第69号、スタジオ遊・テクネサロン、2006年11月30日、3-5頁。なお、参考図版の4点は、この著作集の公開に際して特別に作成したものです。
第六話 真の芸術と社会はいずこに 2009年8月19日に神戸大学で行なわれたインタヴューをもとに整理されたオリジナル・テクスト。その後、一部に手が加えられ、「低階層の工芸家達を巻き込んだアーツ・アンド・クラフツ運動」『商工にっぽん』no. 749、株式会社日本商工振興会、2009年10月1日、24-27頁に収録。なお、参考図版の4点は、この著作集の公開に際して特別に作成したものです。