「中山修一著作集」を全一五巻から全二四巻に再編しました。具体的には、これまでの一五巻を「第一期(正編)」とし、ここに新たに「第二期(続編)」として九巻を設け、その結果として全二四巻になったというわけです。以下に、全二四巻の巻の表題と説明文を書き記します。
著作集1 『デザインの近代史論』
著作集2 『ウィリアム・モリス研究』
著作集3 『富本憲吉と一枝の近代の家族(上)』
著作集4 『富本憲吉と一枝の近代の家族(下)』
著作集5 『富本憲吉研究』
著作集6 『ウィリアム・モリスの家族史』
著作集7 『日本のウィリアム・モリス』
著作集8 『英国デザインの英国性』
著作集9 『デザイン史学再構築の現場』
著作集10『研究断章――日中のデザイン史』
著作集11『研究余録――富本一枝の人間像』
著作集12『研究追記――記憶・回想・補遺』
著作集13『南阿蘇白雲夢想』
著作集14『外輪山春雷秋月』
著作集15『南郷谷千里百景』
著作集16『富本一枝の生涯』
著作集17『高群逸枝・橋本憲三伝』
著作集18『近代日本デザイン思想史』
著作集19『翻訳/モリスの芸術論と社会主義論』
著作集20『翻訳/モリス「ジョン・ボールの夢」』
著作集21『翻訳/モリス「理想郷からの知らせ」』
著作集22『残思余考――わがデザイン史論』
著作集23『残思余考――隠者の風花余情』
著作集24『残思余考――すべては夢のなかから』
『主題別著述総覧』
神戸大学を定年で退職したおりに、ウェブサイトに「中山修一著作集」を開設しました。そのときは、四巻による構成でした。それからちょうど一一年が立ちました。その間、少しずつ巻数が増え、いまやっと二四巻になりました。この二四巻が、形のうえで私の著作集の全貌を示すものです。現在そのなかには未完の巻が多く含まれており、今後それを一つひとつ完成してゆかねばなりません。予定では一〇年後に全巻完結します。その意味で、今回の更新は、私の仕事の折り返し点を示す、ひとつの記念碑となりました。山にたとえれば五合目まで登り、やっと山頂が見えてきたところです。あと一〇年をかけて何とか山の頂にたどり着きたいと願っています。
ただ次の更新時に、著作集16『富本一枝の生涯』、著作集17『高群逸枝・橋本憲三伝』、および著作集18『近代日本デザイン思想史』の三巻の表題を、著作集16『ひとつの思想――日本デザインの近代運動』、著作集17『ふたつの性――富本一枝伝』、および著作集18『三つの巴――高群逸枝・橋本憲三・石牟礼道子』に変更することを考えています。
(二〇二四年四月)