この、著作集12『研究追記――記憶・回想・補遺』の第三部「わが学究人生を顧みて」は、「目次」にもありますように、以下の一二の編から構成されています。 第一編 神戸大での研究生活 第二編 プロダクト・デザインの実技授業 第三編 ウィリアム・モリスの伝記執筆へ向けて 第四編 遥かなる英国の仲間たちへの謝辞 第五編 ウェブサイト「中山修一著作集」の巻構成の推移 第六編 神戸大学附属図書館と国立国会図書館における「中山修一著作集」 第七編 エリザベス女王の死去で蘇る英国における人的交流 第八編 英国でのデザイン史家たちとの交流 第九編 青春回顧/高校時代の「化学」への拒否反応 第一〇編 青春回顧/私の和歌森太郎と家永三郎との出会い 第一一編 「中山修一著作集」全一五巻から全二四巻へ 第一二編 高群逸枝の「母系制の研究」に思う 誰もがそうかと思いますが、歳を重ねてゆきますと、過去のことがどうしても頭をよぎります。この第三部「わが学究人生を顧みて」は、表題のとおり、研究者としての私のこれまでの歩みを振り返るために準備されたものです。自身の研究履歴の断片的記憶として思い出に残る「学究回顧録」になっていることを願っています。
(二〇二四年初秋)