中山修一著作集

著作集13 南阿蘇白雲夢想

第二部 南阿蘇の庵にて(日誌集)

序に代えて

この、著作集13『南阿蘇白雲夢想』の第二部「南阿蘇の庵にて(日誌集)」は、現在、「目次」にもありますように、以下の八つの編から構成されています。

 第一編 二〇一六(平成二八)年――地震と心筋梗塞が襲う
 第二編 二〇一七(平成二九)年――生活の再生を願う
 第三編 二〇一八(平成三〇)年――古希を迎える
 第四編 二〇一九(平成三一/令和元)年――執筆が軌道に乗る
 第五編 二〇二〇(令和二)年――六回目の年男
 第六編 二〇二一(令和三)年――コロナウイルス感染症の二年目
 第七編 二〇二二(令和四)年――平穏な一年を念願する
 第八編 二〇二三(令和五)年――神戸大学定年退職から一〇年
 
 小学生のころの私は、よく日記を書いていました。そうした習慣がまだ体内に残っていたようです。この著作集13『南阿蘇白雲夢想』の第二部「南阿蘇の庵にて(日誌集)」は、ご覧のように、一年ごとに編集した私にとりましての、いわば近年の「日常の記録」です。気持ちや視点の移ろいや変化、停滞や固執などが結果としてにじみ出ています。大事な記憶が遠ざかる前に、したためておきたいと思います。

(二〇二三年初春)