この、著作集24『残思余考――隠者の風花余情(上)』の第一部「山野に生きる(日記編)」は、著作集13『南阿蘇白雲夢想』の第二部「南阿蘇の庵にて(日誌集)」を継承するもので、現在、「目次」にもありますように、以下のふたつの編から構成されています。 第一編 二〇二四(令和六)年――晩年生活後半の再出発を誓う 第二編 二〇二五(令和七)年――喜寿を生きる
小学校に入学した最初の夏休み、絵日記を書くことが宿題に出されました。それが、何か私におもしろく感じられ、結局、卒業するまで、日々日記をつけるようになりました。そうした習慣が、半世紀が過ぎたいま蘇り、自分も少し書いてみようという気持ちになりました。この第一部「山野に生きる(日記編)」は、私にとりましての、いわば近年の「心象風景の雑記」です。大事な残像が遠ざかる前に、したためておきたいと思います。さらに今後も続きます。
(二〇二五年初春)