中山修一著作集

著作集1 デザインの近代史論

初出一覧

この著作集1『デザインの近代史論』を構成する21編の論考の初出は、下記に示すとおりです。ただし、上梓するにあたり、形式的には用語と表記の統一を施し、内容的には新たな知見を若干補い、正確を期するために加筆を行なっています。


第一部 近代への問いかけ
第一章 デザイン学の発生
「デザイン学の発生」『デザイン学研究』別冊(日本デザイン学会創立20周年記念論文集)、日本デザイン学会、1975年、51-61頁。

第二章 非経済学的価値としてのデザイン
「非経済学的価値としてのデザイン」『デザイン理論』第16号、関西意匠学会、1977年、17-40頁。

第三章 形態および色彩からの脱皮
「デザインにおける形態および色彩の脱皮とは何か」『デザイン理論』第18号、意匠学会、1979年、48-71頁。

第四章 人間にとってのデザイン
「デザインと人間」、高山正喜久編『デザイン教育大事典』鳳山社、1989年、26-28頁。(ただし、本稿の実際の執筆は1980年ころ。)

第五章 英国デザインの近代運動の端緒
「D. I. A. の創設と初期の活動」『デザイン理論』第21号、意匠学会、1982年、1-18頁。

第六章 近代デザインを越えて
「近代デザインを越えて(Ⅰ)」および「近代デザインを越えて(Ⅱ)」『神戸大学教育学部研究集録』第71集、1983年、159-173頁および175-195頁。

第七章 デザイン史の〈見取り図〉を描く
1985年11月11日に平塚の東海大学芸術研究所において行なった講演。のちにテープ起こしの原稿に手を加えて、「デザイン史の〈見取り図〉」『マトリクス』no. 5、東海大学芸術研究所、1987月3月、19-25頁に収録。


第二部 デザイン史学とミューゼオロジーの刷新
第一章 デザインの歴史研究の再文脈化
「英国におけるデザイン史研究の歩みと成果/1977-1988」『デザイン学研究』72号、日本デザイン学会、1989年、25-31頁。のちに加筆し、「デザイン史研究の再構築へ向けて」の第1章「80年代英国におけるデザイン史研究の胎動」および第2章「デザイン史研究の新たな視座」『神戸大学発達科学部研究紀要』第2巻第2号、1995年、193-222頁に再録。

第二章 デザイン・ミューゼオロジーへの展開
「デザイン史研究の再構築へ向けて」の第3章「デザイン・ミューゼオロジーへの展開」『神戸大学発達科学部研究紀要』第2巻第2号、1995年、193-222頁。

第三章 ロンドンに建設中の「デザイン・ミュージアム」
「ボイラーハウス・プロジェクトがデザイン・ミュージアムを建設中」『テレビ We are TV’s children』[INAX BOOKLET ’88-No. I]株式会社INAX、1988年4月14日、66-67頁。

第四章 名古屋の「デザイン・ミュージアム」への提言
名古屋の株式会社国際デザインセンターの求めに応じて執筆した「デザイン・ミュージアムの業務展開についての提案」(1992年10月6日)と「デザイン・ミュージアム常設展示の基本方針についての提案」(1993年5月21日)のふたつの提案書を、この著作集に収録するにあたって、新たに統合縮小したもの。

第五章 ミュージアムにおけるヴァーチャル・リアリティー
1998年2月21日に京都府京都文化博物館別館ホールにおいて開催された京都デジタルデザインフォーラム・シンポジウム「わざ・感性ミュージアムを目指して――VR で体験するわざ、感性の博物館」におけるパネリスト・スピーチ。原題は「ミュージアムにおけるヴァーチャル・リアリティー」。フォーラム・シンポジウムの主催は株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)。

第六章 創造環境の場としての地域の子どもミュージアム
1998年5月23日に神戸センタープラザ会議室で開催された日本デザイン機構主催のフォーラム「子供たちの創造環境」において、「地域のなかの子どもの創造環境」と題して行なったパネリスト・スピーチ。のちにパネルディスカッションを含めて、『VOICE OF DESIGN』vol. 4-2、日本デザイン機構、1998年7月25日、26-30頁に一部収録。

第七章 デザイン史学を日本の学問土壌に
「デザイン史学を日本の学問土壌に」、BCJA(ブリティッシュ・カウンシル・ジャパン・アソシエイション)編『BCJAの本/留学経験者が語る学問と生活』(英国大使館/ブリティッシュ・カウンシル後援)風人社、1998年、138-142頁。


第三部 英国デザインの近代
第一章 英国デザインの精神
「英国デザインの精神」、宮島久雄ほか編『現代のデザイン』(芸術学フォーラム8)勁草書房、1996年、133-147頁。

第二章 アーツ・アンド・クラフツから近代運動へ
「アーツ・アンド・クラフツから近代運動へ」『神戸大学発達科学部研究紀要』第7巻第2号、2000年、173-187頁。

第三章 ウィリアム・モリスの二〇世紀
「ウィリアム・モリスの20世紀」『神戸大学発達科学部研究紀要』第5巻第2号、1998年、277-293頁。

第四章 歴史のなかの基礎造形
2006年8月19日に川崎医療福祉大学で開催された日本基礎造形学会第17回倉敷大会において行なった基調講演。原題は「歴史のなかの基礎造形――イギリスを事例として」。

第五章 ミッシャ・ブラックの著作を訳す
「翻訳という仕事」『テクネ通信』第1号、スタジオ遊・テクネサロン、1988年9月30日、1-2頁。

第六章 デザイン・カウンシルとライリー卿
「ライリー卿のこと」『Design Scene』no. 46、財団法人国際デザイン交流協会、1998年8月31日、37頁。

第七章 ハーバート・リードの『芸術と産業』
「書評 ハーバート・リードの『芸術と産業』」、東北芸術工科大学デザイン哲学研究所編『デザインの知』(デザイン哲学叢書)vol. 2、角川学芸出版、2008年、310-317頁。