2007年刊行の初版から、内容のブラッシュアップに加えて、テーマを新たに三つ追加(メンタルヘルス、キャリア権、労働者派遣)。
2008年刊行の初版を、法改正の内容を反映するためアップデートしたもの。
(菅野和夫監修、土田道夫、山川隆一、野川忍教授、川田琢之准教授と共編)
2005年の初版、2006年の第2版、2007年の第3版、2008年の第4版、2009年の第5版に続く、第6版。この版から、菅野和夫先生は監修となり、編者が二人新たに加わった。
弘文堂の最新重要判例シリーズに参加。有斐閣の判例百選に対抗して、巨像に挑むネズミの気分で執筆したもの。『就業規則からみた労働法』の執筆のおかげで、判例をコンパクトにまとめる作業は比較的進んでいたので、企画から1年も経過せずに完成させることができた。本書の刊行をしてくれた弘文堂に感謝して、宣伝のためのブログを開設(2016年7月現在、閉鎖中)。
「神大人の本」でも紹介。
ビジネスガイドで連載していた「キーワードからみた労働法」を単行本化したもの。これも大学のゼミの教材に用いてきた。新聞や雑誌に登場する労働法に関する用語を、少し詳しく解説するというのが本書のコンセプト。なお雑誌連載は、2016年7月時点で継続中(連載回数は100回を超えた)。
「神大人の本」でも紹介。
ちくま新書。出版社がつけた書名はミスリーディングだが、内容は、労働にかかわる主要なテーマについて、そこには会社の論理と労働者の論理、さらに生活者の論理が交錯しており、労働法は、それらの論理をどのように衡量して、ルールを形成してきたかを分析し、一般人向けにわかりやすく説いた本。私の本のなかで、この本ほど、内容について正当な評価を受けなかったものはない。新潮社の新書は、読み物として書いたが、こちらの新書は、一般の人の知的刺激を喚起するねらいで書いた。私としては今でも自信作で、長らくゼミの教材にも使用していたが、残念ながら絶版となった。
「神大人の本」でも紹介。
(菅野和夫、土田道夫、山川隆一教授と共編)
2005年の初版、2006年の第2版、2007年の第3版、2008年の第4版に続く、第5版。
(編著)
神戸大学大学院法学研究科で、労働を中心に、各法分野を紹介していくという企画で作られた本。労働法、憲法、民法、租税法、行政法、知的財産法、倒産法、会社法、社会保障法、国際私法、法社会学に関する、ちょっと変わった入門書。法学部出身以外の人事担当者にも勉強になるはず。
「神大人の本」でも紹介。
(中山慈夫、藤原稔弘、小西康之、櫻庭涼子、原昌登と共著)
2005年刊行の本の改訂版。
新潮新書。記念すべき新書第1作。『雇用社会の25の疑問』を読んだ新潮社の編集者が、もう少し一般人向けに書いてもらえないかという企画を私に持ち込んできたことから誕生した本。この本以降は、私の仕事は研究や教育だけでなく、ライター的なものにもなっていく。その意味で、新境地を開くことになった記念碑的な本。タイトルの「クビ」という表現には、最後まで抵抗したが、結局は押し切られた。セールス的には、これで良かったのだが……。
刊行当時は、意外にありそうでなかった本。働き始める前の若者相手の労働法の本の多くは、研究者が執筆したもので、どこか小難しい理屈が入っていて、世間のニーズに合っていなかった。本書は、私が長年、非常勤先の女子大で教えていたときの経験に基づき、法学に関心のない人にも労働法をわかってもらうため、必要最小限のトピックに絞り、解説はできるだけ簡潔にしたもの。この企画に乗ってくれた日本労務研究会には感謝。
法科大学院の講義で復習用に配っていた教材を本にしたもの。労働法の議論は、働く者なら誰でもできそうだが、厳密な議論をするためには、基礎となる知識が必要である。そうした知識を効率的に学ぶことができるようにすることを目的として、本書は作られた。こんな本を作ったら面白いし、役に立つだろうなという、私の思いつきの企画を採用してくれた弘文堂には、ここでもまた感謝。
2004年の初版に続く、第2版。掲載していた判例を見なおし、内容をアップデートした。
(菅野和夫、土田道夫、山川隆一教授と共編)
2005年の初版、2006年の第2版、2007年の第3版に続く、第4版。
(荒木尚志、大竹文雄、神林龍と共編)
2002年の『解雇法制を考える』に続く、労働における法と経済の分野での重要な研究成果。本書の特徴は、法学と経済学の研究者がそれぞれコンビを組んで、トピックごとに共作の論文を執筆したこと。私は、労働条件変更について、日本大学の安藤至大さんとコンビを組んだ。
本書では、トピックごとに、編者が分担して解題を書き、読者への便宜を図っている。巻末には、諏訪康雄先生と清家篤先生をお迎えし、編者の神林さんと私も加わって行った座談会が収録されており、その内容は初学者にはたいへん役立つものとなっている。
なお、私は本書の紹介エッセイを、有斐閣の「書斎の窓」574号に、「異文化交流?」というタイトルで書いている。