光オン・デマンド有機合成法の開発と社会利用
私達の研究グループは、アカデミアの視点から、挑戦的な基礎科学研究を重視した研究に取り組み、そしてそれらの研究から得られる新たな科学や技術が、我々の社会をより豊かにすることを願って研究活動に取り組んでいます。汎用の有機溶媒として用いられているクロロホルムやパークロロエチレンなどのハロカーボンを原料とする、当グループオリジナルの「光オン・デマンド有機合成法」を用いて、ポリカーボネートやポリウレタンなどのポリマー、イソシアネート、ウレア、アルデヒド、エステル、クロロギ酸エステル、アミノ酸NCA、ビルスマイヤ−試薬 などの医薬品中間体などの有用既知化合物、ならびに、全く新しい機能を持つ機能性化合物やポリマーなどの合成研究を行っています。当グループオリジナルの化学と、それらを基礎とする工学的な視点から生み出された数多くの技術を駆使して、有機化学分野に新なイノベーションを創出することを一つの重要な目標としています。国や自治体、多数の国内企業や銀行、科学技術振興機構(JST)やNEDOなどと連携し、また国内・国外の医薬学系大学とも協力し、オールジャパン体制で、「産学官金コンソーシアム」による活発な研究・教育活動を行っています。










研究課題
(1) ハロカーボンを原料とする光オン・デマンド有機合成
(2) 音に応答するナノスケール物質の創成
(3) 踊るナノファイバー
(4) 物理刺激に応答して構造や性質を変化させる機能性分子の開発
(5) 超分子錯体を用いる自己活性化反応の開発
(6) 2008年以前の研究 [
津田研究室で学びたい・研究したい学生や研究者の方々へ:
津田研究室は神戸大学理学研究科にあります。また、中国の内蒙古医科大学薬学院には、当グループとの国際共同研究チームの研究室があります。当研究グループは、国内・国外の企業、大学、研究所などと連携して、活発な研究を行っています。そのような理由から、アカデミックの知識だけでなく、社会で役に立つ知識、技術、そして経験を身につけることができます。基礎学術研究に加えて、産学連携および国際連携を積極的に推し進める当グループの研究・教育環境は、学生や研究者の皆さんに世界レベルでの活躍の場を提供でき、また幅広い研究者のネットワークを身につけてもらうことが可能です。また、学生や研究者の皆さんの研究や生活そして進路などを、研究室レベルでサポートするシステムも充実しています。
神大は六甲山の麓に広大なキャンパスを持つとても自然豊かな美しい大学です。特にキャンパスから一望できる神戸ー大阪の夜景は、毎日見ていても飽き足りることがありません。摩耶山、六甲山、そして有馬温泉で自然を満喫し、その一方で、神戸・三宮の港街で異国情緒あふれるエキゾチックな雰囲気を感じることができます。ご興味をお持ちいただけましたら、気軽に当研究室をご訪問ください。
