研究内容Research

研究概要

 私たちのグループでは、研究理念として「競争社会から共生・寛容の社会へ変革」を掲げ、過度の成果主義や功利主義、実益主義を排し、真の「理学」を追求します。南部先生は47年前、下村先生は46年前、益川・小林両先生は36年前の論文で2008年のノーベル賞を受賞されました。目先の論文や学会発表にとらわれないこのような「哲学」をもった基礎研究を目指します。そのためにも、「ナンバーワンでなくオンリーワン」となる研究を行います(活性炭酸化、光学活性シッフ塩基触媒など)。さらに、化学者として持続可能社会の実現に寄与できればと願っています。このような理念のもと現在、主に以下の三つの研究テーマを中心に行っています。研究内容の簡易版と詳細版を用意しました。

  1. 新しいシッフ塩基型キレート配位子の合成とその有機金属錯体を用いた不斉触媒反応の開発
  2. 環境に負荷をかけない酸化反応の開発
  3. 窒素配位型配位子を用いたパラジウム触媒によるカップリング反応の開発