・東大海洋研の沖野さんによる「海底地形図作成講座」のホームページへのリンクを張りました
(03/12/19)
・「気象庁の一元化データの初動発震機構解とCMT解を用いたメカニズムの分布図を作成するスクリプト」
(気象庁の中村さんより)のバグ修正(03/03/04)
・「気象庁の一元化データの初動発震機構解とCMT解を用いたメカニズムの分布図を作成するスクリプト」
(気象庁の中村さんより)が version up しました(02/12/25)
・「気象庁の一元化データの初動発震機構解を用いたメカニズムの分布図を作成するスクリプト」
(気象庁の中村さんより)を追加しました(02/12/06)
このページではGMT(The Generic Mapping Tools)を使って地図や地震波形やスペクトルを描く方法を紹介します。GMTはコマンドベースでの使用を前提に作られているので,少々複雑な絵を描こうとするとシェルスクリプトを使うことになります。シェルスクリプトというのはごく大ざっぱに言うとコマンドを羅列したファイルと考えればよいと思います。そのファイルに実行権を与え,ファイル名をコマンドと思って打ち込んでやると中に並んでいるコマンドが順次実行されていく,という仕組みです。DOSでいうバッチジョブみたいなもんですね。もちろん単なるコマンドの羅列ではなく変数も使えますし,条件判定,繰り返しもできますので,「コマンドの羅列であり,しかも簡単なプログラミングもできる」というのがもう少し正確な表現でしょうか(シェルに関する参考書はこちらをご覧下さい)。
とにかくGMTでちょっとした絵を描こうとすると,シェルスクリプトの知識があることが前提となり,当然ながらさらにGMTのコマンドを覚えないといけません。これは初心者にとって非常に面倒なことですので,一番の早道は自分が描きたい絵(に近い絵)が描けるシェルスクリプトの具体例を見ることになります。GMTのマニュアルにはCookBookというシェルスクリプト集があり,非常に重宝するのですが,悲しいかなこれは英語です。そこで懇切丁寧な(笑)日本語の解説をつけたシェルスクリプトの具体例を以下に載せます。といいながら以下のシェルスクリプトのほとんどは京都大学の加藤 護さんを中心とする「GMTたまごくらぶ」によって作られたもので(僕の環境や好み?によって多少いじった箇所もあります)僕は解説をつけただけです。GMTたまごくらぶの皆様に対し心より感謝の意を表します。
(こっそり(と言いながら赤で表示するやつ)こんなところに書いてしまおう)SACのページも製作中です。ちょっとのぞいて見て下さい。こんなことを書いているのは情報が欲しいからです(笑)。
シェルスクリプト例一覧
●iasp91のS波速度構造をプロットする(解説つき,スクリプトのみ,絵)
(S波速度構造のファイルはこちら)
●iasp91のP波速度,S波速度,密度構造をプロットする(解説つき,スクリプトのみ,絵)
(速度・密度構造のファイルはこちら)
●iasp91のP波速度,S波速度,密度構造をプロットする(shell変数を使って見やすくなったバージョン)
(解説つき,スクリプトのみ,絵)
●地図を描いてスケールもつける(解説つき,スクリプトのみ,絵)
●地図上に記号と文字を描く(観測点の図に応用してね)(解説つき,スクリプトのみ,絵)
●地図上にベクトルを描く(解説つき,スクリプトのみ,絵)
●地震波形(3成分)をプロットする(解説つき,スクリプトのみ,絵)
●スペクトルを両対数表示で描く(解説つき(cshバージョン),解説つき(Bourne Shellバージョン),スクリプトのみ,絵)
(スペクトルのデータファイルはこちら)
(解説は九大理学部の田代さんより頂きました)
●GMTには含まれていない海岸線を描く(ポートアイランドが描けます!)
(解説つき,スクリプトのみ,絵)
(海岸線のデータファイルはこちら)
(国土地理院の「数値地図 25000 行政界・海岸線」を経度、緯度ファイルに変換するFortranプログラムはこちら)
●地形を標高によって色分けしてさらに等高線もつけて描く(解説つき,スクリプトのみ,絵)
(地形の経度・緯度・標高のデータファイルはこちら)
(色のパレットファイルはこちら)
●地形に陰影をつけて3次元的に描く(解説つき,スクリプトのみ,絵)
(地形の経度・緯度・標高のデータファイルはこちら)
(色のパレットファイルはこちら)
●いろいろな直線(点線,太線,色線など)のサンプルを描く(解説つき,スクリプトのみ,絵)
(このシェルスクリプトは東大震研の功刀さんより頂きました(東大震研の中村さんに紹介して頂きました))
●GMTのコマンドとawkだけで任意の方向の震源深さ断面図を描く
(解説つきスクリプト,絵,震源データファイル)
(このシェルスクリプトは防災科技研の久保さんより頂きました)
●震源分布を任意の鉛直断面とそれに共役な面とに投影し、投影した鉛直断面図を描く
(解説つき,スクリプトのみ,絵)(スクリプト中で使用する簡単なFotranプログラムはこちら)
(このシェルスクリプトは京大防災研の関口さんより頂きました)
●三宅島・神津島近海の震源分布図を描く(大作です)
(スクリプトのみ,絵)(使い方と使用するファイル一覧はこちら)
(このシェルスクリプトは東大震研の功刀さんより頂きました)
●地図上に余震分布をプロットして更に主な余震のメカニズムを描く
(解説つき(cshバージョン),解説つき(Bourne
Shellバージョン),スクリプトのみ,絵)
(余震データのファイルはこちら)
(このシェルスクリプトは九大理学部の藤井さんより,解説は九大理学部の田代さんより頂きました)
●気象庁の一元化データの初動発震機構解を用いたメカニズムの分布図を作成する
(解説と必要なファイル一覧,絵)(このシェルスクリプトは気象庁地震火山部の中村さんより頂きました)
(2003/03/04 バグ修正 → バグ修正によりCMT解のマグニチュードフラグに対応)
●地図上に断層面とすべり量のコンターと余震分布を描く(解説つき,スクリプトのみ,絵)
(必要なファイル一覧はこちら)(このシェルスクリプトは東大震研の八木さんより頂きました)
(解説を読むと八木君が菊地研の従順な?学生だということが(分かる人には)分かります(笑))
●人工地震データの波形を表示する(解説つきBourne
Shellスクリプト,解説つきcshスクリプト,絵)
(必要なファイル一覧はこちら)(このシェルスクリプトは九大理学部の田代さんより頂きました)
●SACバイナリ形式データをGMTのpsxyなどで扱えるフォーマットのアスキーファイルに変換する(便利!)
(解説つきBourne Shellスクリプト,解説つきcshスクリプト)(SACについてはこちらを御覧下さい))
(このシェルスクリプトは東大震研の功刀さんより頂きました)
(解説とBourne Shellバージョンは九大理学部の田代さんより頂きました)
●カラープリンターなどの色具合の診断のための色見本PSファイルを作る
(カラー印刷の失敗を減らす環境に優しい(笑)シェルスクリプト)
(解説つき,スクリプトのみ,絵)(使用する色のファイル=RGBの表はこちら)
(このシェルスクリプトは東大震研の功刀さんより頂きました)
●プリンターの印刷範囲を調べるための罫線PSファイルを作る
(印刷時に端が切れてしまう失敗を事前に防ぐこれまた環境に優しいシェルスクリプト)
(解説つき,スクリプトのみ,絵)(このシェルスクリプトは東大震研の功刀さんより頂きました)
●日本語フォントと英字フォントを混在させて観測点マップを描く
(解説つきスクリプト,絵)(下田さん・檜垣さん作のpatchを当てると混在が可能です)
:「シェルスクリプト例を送って頂けませんか?」(ここをクリックして下さい)
これは便利! かつすごく詳しい!
★渡邊さん(清水建設和泉研究室)作のGMTの日本語マニュアル:PDFファイル(約1.4MB)
GMTの環境変数,カラーパレット,xyz2grdによるデータコンバート,surfaceコマンドのデータ補間法,そして各コマンドのオプションなどなどの項目の,非常に詳しくわかりやすい解説を日本語で読むことができます。おまけに図がふんだんに使ってあって,視覚的にもわかりやすいというゆきとどいた配慮がなされています。初級者から上級者までどうぞ。1研究室に1部,備え付けておきましょう。渡邊さんに感謝です。
ダウンロードの方法:ブラウザやコンピューターによって多少異なると思いますが,右クリックして出てくるメニューから「リンクを別名で保存」を選べば,ダウンロードできます。僕のMacのNetscapeでは「右クリック」ではなく「クリックしたまま数秒待つ」でしたが...。
お願い:作者の渡邊さんは,このマニュアルについてのユーザーのみなさんのご意見・ご希望を聞きたい,とおっしゃっています。ご意見・ご希望を渡邊さんまでメールでお送りください。渡邊さんのメールアドレス:moto@ori.shimz.co.jp
インストールのメモ
GMT3.3.5 + netcdf-3.4
を Vine Linux 2.5CR(PC/AT互換機)にインストールした時のメモ(Intel iccを使用)
GMT3.3.5 + netcdf-3.4
を Vine Linux 2.0CR(PC/AT互換機)にインストールした時のメモ
GMT3.3.5 + netcdf-3.4
を Alpha Linuxマシンにインストールした時のメモ(01/01/11改訂版)
GMT3.3.5
+ netcdf-3.4 を Alpha Linuxマシンにインストールした時のメモ(改訂前)
GMT3.1.1 + netcdf-3.5a
を Vine Linux 2.0CR(PC/AT互換機)にインストールした時のメモ
GMT関連のホームページへのリンク集
これらのホームページには本当にお世話になっております。
★GMTたまごくらぶ
このページが全面的によりかかっている京都大学の加藤さんの「GMTたまごくらぶ」のホームページです。中上級者向けの(?)「GMTひよこくらぶ」もあります。
★GMTよいよいガイド(GMT ver.4.4用)
産総研の堀川さんのホームページです。丁寧な解説がありがたいです。一番初めはこれを読むのがわかりやすいと思います。
堀川さんはGMT v.5.1 一歩めのガイドというガイド(pdfファイル)もお作りですので,ver. 5をお使いの方はこちらをどうぞ。
★日本語版チュートリアル
東大生産研の安形さんによる,GMTの「日本語版チュートリアル」です。
★日本語版オンラインマニュアル
東大震研の関根さんによる,GMTの「日本語版オンラインマニュアル」(manファイル)です。
★日本語版オンラインマニュアル
東大海洋研のさんによる,GMTの「日本語版オンラインマニュアル」(manファイル)です。
★海底地形図作成講座
東大海洋研の沖野さんによる、主に海底地形を描くためのシェルスクリプト例のホームページです。水深データに関する豊富な情報も掲載されています。
★GMTほいほいマニュアル
東大海洋研の本荘さんのホームページです。地形の3次元プロットをするにはまずここを見ましょう。上記の地形の等高線・陰影のシェルスクリプトはここにある例をほとんどそのままいただいております。
★GMT
information
産総研のGMTに関するページです。ここからは棚橋さん作の日本語の解説「GMT
(ver.3) の特徴と使用法」にも行くことができます。
★GMTはじめの1歩(1)(2)
広島大学の岩瀬さんのホームページです。グラフ作成とコンター描きの丁寧な解説があります。「GMT3.3のインストール記
」もあります。
★GMTマニュアル
気象庁の上野さんによる、日本語によるGMTマニュアルのホームページです。SACのマニュアルのホームページもお作りになってます。
★WindowsでGMTしましょう
東北大学災害制御センターの牛山さんのホームページです。Windows2000上でGMTを使う場合の情報です。
★Windows/Macintosh-GMT入門
広島大学の奥村さんのホームページです。Windows95/98/NT/2000、そしてMac OS X 上でGMTを使う場合の情報です。
★GMTの部屋
九州大学の万田さんのホームページです。Windows95/NT用のGMTの解説です。
★GMT - The Generic
Mapping Tools
GMTの本家ハワイ大学のホームページです。
★ gmt-users-jp ML のホームページ
日本語によるGMTの情報共有のためのメーリングリスト「gmt-users-jp ML」ができました。そのホームページです。
ご意見・ご希望は筧(kakehi@kobe-u.ac.jp)にメールをお送り下さい
※このページへのリンクはご自由にどうぞ
最終更新日:16/04/07