南極観測船・砕氷艦「新しらせ」が燃料・物資積み込みのために豪州フリーマントル港に寄港しました。柴田はちょうどオーストラリアにて在外研究中であり、資料収集などを行うため、滞在先のキャンベラからフリーマントルに出張し、「新しらせ」を出迎え、そして南極へと出航するところを見送ることができました。
11月24日朝、フリーマントルにて。今次南極観測隊長の本吉先生より入港時間は朝9時頃だと聞いていたので、8時半頃に港に向けて歩いていたら、フリーマントルの古い町並みの向こうに巨大な白い物体が動いているが見えました。「しらせだ!」と叫んで走って港に向かうと、既に「新しらせ」は着岸の準備。
着岸地点には関係者以外立ち入り禁止。観光客も巨大な船体に足を止めて見とれている。やはりでかい!後から聞いたところによると、この時、同じフリーマントル港には、Sea Shepherdの船も寄港していたとのこと。不測の事態を避けるため、Sea Shepherdの船は写真後方のほとんど見えないところに移動させられた模様。
ゆっくりと時間をかけて着岸成功!その後、在パース総領事や日本人会の関係者がしらせに乗り込み、最初の歓迎会が催されたのでしょう!柴田はフェンスの外から暫く見守っていました。
11月25日、本吉隊長のはからいで船内見学。写真はフリーマントル港の駐車場から巨大な「新しらせ」を臨む。
新しらせのブリッジにて。艦長席。
食堂にて。催しのための食事が準備されていました。
船内にて、隊長の本吉先生と一緒に。
デッキに駐機中の2機の輸送用ヘリ。
11月29日、いよいよ南極に向けて出航!防波堤の先端でお見送り。
なかなか感動的でした!
なお、「新しらせ」の最初の南極行きは、厚い流氷のため昭和基地への到着が遅れるなどがありましたが、任務を完遂し、2010年春に無事、日本に戻ってきました。
2006年11月に日本は南極観測50周年を迎えました。日本の南極観測を支えているのが観測船「しらせ」です。「しらせ」は、観測隊を南極大陸まで輸送し、昭和基地を維持する燃料や食糧、機材の輸送を行っています。「宗谷」「ふじ」に続く3代目の南極観測船「しらせ」の写真をいくつか載せたいと思います。
南極観測船「しらせ」は、11月14日に乗組員約170名を乗せて、晴海ふ頭を出港しました。観測隊約60名は、空路フリーマントルに向かい、そこから「しらせ」に乗り込み、第48次南極観測活動を行います。
写真上:3代目南極観測船「しらせ」外観。
写真上:「しらせ」ブリッジ内の操舵桿。しらせは3つのスクリューを持っています。
写真上:倉庫内にあるぴかぴかの雪上車。クレーンで南極の地におろします。これから何年も働いてもらうことになります。
写真上:「しらせ」内の観測室の1つ。ここは生物系の実験室。
写真上:ヘリコプター2機も重要な輸送手段です。
写真上:「しらせ」の甲板
写真上:「しらせ」の出港の様子。後ろに見えるのはレインボーブリッジ。帰ってくるのは約5ヶ月後の4月です。