エイジングに伴い、毛髪では白髪やうねり、ハリ・コシの低下が生じ、皮膚ではしみ、しわ、たるみなどの変化が現れることが知られています。
本講座では、これらのエイジング現象に着目し、科学的エビデンスに基づいた革新的な化粧品技術の創出と製品化を目指しています。
その実現に向けて、先端グリーンケミカル技術を活用して創製した機能性化粧品素材を基盤に、毛髪および皮膚のエイジングケア技術の研究開発を進めています。
電子顕微鏡、赤外分光分析、質量分析などの先端分析技術を活用し、毛髪や皮膚の状態、化粧品成分の特性を科学的エビデンスに基づいて評価しています。
主な研究テーマは以下のとおりです。
これらの技術開発に加え、容器開発、販売戦略、ブランディングなどの分野とも連携し、研究成果の社会実装や事業化を見据えた価値創造に取り組んでいます。
工学と経営学を融合した文理融合型研究を通じて、新たな市場の創出と社会課題の解決を目指しています。
毛髪のエイジングによる「ハリ」「コシ」「うねり」の改善を目的として、ATS(トステア)を活用した独自のバイオコンジュゲーション技術により、新たな機能性成分を見出しました。現在、この成分が毛髪に作用するメカニズムの解明や、高品質かつ安定した生産技術の確立に向けた研究を進めています。
本技術では、極めて強い縮毛であるアフリカンヘアをストレート化できることを確認しており、単にうねりを改善するだけでなく、毛髪のねじれ構造の改善にも寄与することが明らかとなっています。
また、本技術をヘアケア製品や髪質改善技術へ応用することで、これまで実現が難しかった髪質やヘアスタイルの再現、新たなヘアデザインの創出が期待されています。ATSを活用したバイオコンジュゲーション技術は、次世代ヘアケア技術の基盤となるだけでなく、世界の頭髪化粧品分野に新たな価値をもたらす革新的な技術として期待されています。
※本図は研究コンセプトを説明するためのCGイメージです。
毛髪のエイジングによる白髪に着目し、生体内の発色メカニズムを応用した新しいヘアカラーリング技術の研究開発を進めています。 本技術は、天然由来の発色技術を活用することで、従来のヘアカラーリング技術よりも高い安全性と環境適合性を備えた次世代染毛技術の実現を目指しています。
さらに、持続可能なバイオプロダクションによる染料・触媒の製造技術や、環境負荷を低減するヘアカラー容器の開発にも取り組み、素材から製品まで一貫した研究開発を進めています。
世界的に、化粧品には安全性や有効性に加え、天然由来、生分解性、持続可能性、動物由来原料不使用、費用対効果などを重視した製品開発が求められています。
本研究では、これら6つの要素(Feel、Natural、Biodegradable、Sustainability、Animal origin-free、Cost-effectiveness)を満たす次世代ヘアカラーリング技術の実現を目指しており、環境と人の双方に配慮した革新的な染毛技術として社会実装が期待されています。
※本図は研究コンセプトを説明するためのCGイメージです。
古くから健康素材として利用されてきた香醋より発見された機能性成分フレグライド®-1について、 PPAR-γリガンド活性およびARE活性を有することを明らかにしています。 さらに、XRE不活化活性を有し、ArteminやMMP-9の発現を抑制することも見出しました。
現在は、ケラチノサイトおよび線維芽細胞(ファイブロブラスト)を用いたRNA-seq解析を通じて、 フレグライド®-1が有する新たな生理機能の解明を進めています。 また、日本の黒酢からも本成分が検出されており、企業との共同研究を通じて、 フレグライド®-1の生合成経路の解明にも取り組んでいます。
フレグライド®-1は、加齢に伴うしわやたるみ、さらに大気汚染などの環境ストレスによって誘発される 敏感肌やアトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルの改善を目指した 次世代スキンケア技術への応用が期待されています。
香醋や黒酢から見出された天然由来機能性成分であるフレグライド®-1は、 機能性と天然由来という特長を兼ね備えた新しい化粧品原料として注目されています。 今後は、高機能スキンケア製品への応用に加え、持続可能な化粧品開発に貢献する素材としての展開も期待されています。
※本図は研究コンセプトを説明するためのCGイメージです。