所属 | ![]() |
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神戸大学大学院人間発達環境学研究科(国際人間科学部/発達科学部)准教授 | |
専門 | |
発達心理学,教育心理学 | |
学位 | |
博士(教育学) | |
略歴 | |
京都大学教育学部卒業, 京都大学大学院教育学研究科博士課程修了, 日本学術振興会特別研究員(DC1,PD), 岡山大学大学院教育学研究科(教育心理学講座)専任講師,准教授 を経て,現職に至る |
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所属学会 | |
日本心理学会,日本教育心理学会, 日本発達心理学会,日本認知心理学会 |
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学会運営(現在) | |
日本心理学会 機関誌等編集委員会 委員 日本心理学会 教育研究委員会 調査小委員会 委員 日本発達心理学会 国際研究交流委員会 委員 |
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社会的活動(現在) | |
神戸大学附属中等教育学校 スーパーグローバルハイスクール高大連携委員会 教育研究アドバイザー, 兵庫県立加古川東高等学校 スーパーサイエンスハイスクール運営指導委員会委員, ベネッセホールデイングス ベネッセ教育総合研究所 アドバイザー |
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電話番号 | |
078-803-7701(研究室直通) | |
メールアドレス | |
神戸大学の六甲祭のアカデミック企画「白熱教室」での特別講義の依頼をいただき, 「発達心理学の世界 ―子どもの心を知るおもしろさ―」というタイトルで講義を行いました(2016年11月13日)。当日は,小学生から60代以上の方々まで多様な年齢層の多くの方にお越しいただけました。本講義のご依頼とご準備にあたられた六甲祭実行委員のみなさま,およびご参加いただきましたすべての方々に,厚く御礼申し上げます。
神戸大学の広報課が撮影された動画が公開されています。
・YouTubeから直接ご覧いただく場合は,こちらです
林 創『子どもの社会的な心の発達 ―コミュニケーションのめばえと深まり』金子書房
子どもの心は驚くべき変化が起こり、まわりの人たちとかかわる準備が進みます。本書は,そうした〈他者に心があることがわかる〉心が育つようすを,「心の理論」や「メタ認知」などの視点からさぐります。「うそ」や「道徳性」,コミュニケーションの発達を中心に,日常場面や教育場面に知見を活かそうと試みています。ドラマや映画のエピソードも取り入れ,発達心理学の面白さがわかりやすく伝わることを目指しました。
一般の方々や,大学生・大学院生, 研究者の方々,現職の教員(幼・小・中・高・特別支援・養護など)や保育士など,多くの方々にぜひご一読いただければ幸いです。
おかげさまで好評をいただけ,3刷となりました(2018年7月)。
<目次>
第1章 他者の心の理解
第2章 他者の心の理解のめばえと深まり
第3章 うそと欺きの発達
第4章 道徳性の発達
第5章 コミュニケーションの発達
第6章 メタ認知を育む
清水由紀・林 創(編著)『他者とかかわる心の発達心理学 ―子どもの社会性はどのように育つか―』金子書房
目に見えない心の存在に子どもはいかに気づき,「他者とかかわる心」(社会性)をどのように身につけていくのでしょうか。 本書は,社会性の認知発達で活躍されている若手研究者に執筆をお願いし,研究者(執筆者)自身が感じている 発達のおもしろさや興奮を,読者も追体験できるようにまとめたものです。 得られた成果から「教育や日常生活への示唆」も考えておりますので,研究者の方々や,大学生・大学院生はもちろん, 現職の教員(幼・小・中・高・特別支援・養護など)や保育士など,多くの方々にぜひご一読いただければ幸いです。
おかげさまで好評をいただけ,5刷となりました(2018年10月)。
東京大学大学院教育学研究科(教育学部)の遠藤利彦先生が『児童心理』2012年10月号(金子書房)の書評で本書を紹介してくださいました。
山田剛史・林 創 『大学生のためのリサーチリテラシー入門 -研究のための8つの力-』 ミネルヴァ書房
学士力の育成に向けて,研究を遂行するために必要な基礎的能力についての入門書を執筆しました。 「メタ認知」「クリティカルシンキング(批判的思考)」「心の理論」という心理学の3つの重要概念を踏まえ, これらを意識することが大学での学びにとって有益であるという,これまでの類書にあまり見られない視点から まとめられています。ぜひご一読いただけますと幸いです。
おかげさまで好評をいただけ,13刷となりました(2018年11月)。
岡山大学大学院教育学研究科(教育学部)の曽布川拓也先生(数学教育講座)と桑原敏典先生(社会科教育講座)がブログで本書を紹介してくださいました。
本書を教科書として用いて,共著者の山田剛史先生(教育心理学講座)とご一緒に合同ゼミ(山田ゼミと林ゼミの3年生対象)を実施しました。その教育実践の成果を論文にまとめましたので,ご一読いただけましたら幸いです。
近年,中等教育(高等学校)の「課題研究」(探究学習)においても,本書を教科書として使用していただけております。たとえば,神戸大学附属中等教育学校では「Kobeプロジェクト」というカリキュラムがあり,6年間の集大成として,生徒自身が一人ずつ選んだテーマについて「卒業研究」を進め,論文にまとめる活動が行われています。その「研究」のスキルを身につけるために,本書を使用していただけています。
2011年10月30日に岡山大学教育学部で「発達心理学は子どもの教育や日常生活に何を示唆できるか?」というシンポジウムを開催いたしました。 発達心理学会会員だけでなく,教員,保育者,臨床発達心理士,学校心理士,児童相談所職員など様々な方々にご参加いただき, 教育や臨床の現場に携わるみなさま方とも交流を深めることができ,本シンポジウムのテーマにふさわしい有意義な機会になりました。 本シンポジウム開催にあたり,ご協力とご支援を賜りましたすべての方々に,厚く御礼申し上げます。
幼児期および児童期を中心とした認知発達に関する研究に関心があり,とくに「心の理論」の考え方をベースに,子どもの社会性の発達に関する研究を教育的視点をふまえながら進めています。
(研究成果や講演については,研究業績や講演・その他をご覧ください)
「人間らしい知性とは何か?」という問題意識から、とくに、二次の心的状態 (例:「『Aさんは…と思っている』とBさんは思っている」)の理解に焦点をあてて、研究を行ってきました。 こうした理解が、うそと冗談を区別するなど,人間の高度なコミュニケーションにおいて本質的な役割を果たすと考えています。
近年は,作為と不作為に関する認知発達的研究を,うそ(欺き)や道徳判断などの発達と関連づけながら進めています。
「学士力」を踏まえた批判的思考の育成を,「リサーチリテラシー」をキーワードに進めています。楠見 孝 先生(京都大学)が代表者の研究グループ,山田剛史先生(岡山大学),およびベネッセコーポレーションとの共同研究です。