丑丸 敦史(USHIMARU Atsushi)

key words: 植物生態学・進化生態学・生物多様性科学
e-mail: ushimaru@@kobe-u.ac.jp  ※ 迷惑メール対策のため、@を二重にしています
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研究テーマ

花生態学

学部学生の頃、研究するなら奇麗なものがいいと、被子植物の花を研究対象することを決意しました。花の様々な形質―繁殖様式(自家和合 性、雌雄離熟性、性転換)、構成器官のサイズ(変異、相関)、開花方向(方位、角度)、送粉者への報酬、花標―の進化や湿地性の花と送粉者の群集構造について研究を行っています。そのため、花にやってくるホソヒラタアブやトラマルハナバチなどの昆虫の訪花行動も研究しています。最も好きな花はCladrastis sikokianaの花で、好きな訪花昆虫はBombus deuteronymus maruhanabachiです。


裏庭生態学

人の影響を受けながら暮らしている生物を対象に研究することが好きです。そのためこれまで身近な調査地、もしくは人里の動植物を対象に主に研究してきました。裏庭という言葉は身近な生態系という意味で使っています。これまで最も近い調査地は院生時代、院生部屋から徒歩三十秒のところにありました。ツユクサやギンメッキゴミグモなどの身近な生物の研究は人による攪乱を受けやすく調査しづらいことも多いのですが、毎日調査地へ出向くことができるため本当に様々なことを学ぶことができます。 最近、学生さんが共同研究者の表庭で調査を始めました。


水田生態学

生まれ育ったところは田んぼに囲まれた場所でした。そのためか畦を歩いたり、稲刈り後の田んぼの中にいたりするとほっとします。研究を始めて、かつては水田に多くの生物が暮らしていたこと、その多様性が現在減りつつある事を知りました。現在、とても素晴らしい田んぼで学生さんたちと水田生態系における生物多様性保全の研究を始めました。ワレモコウ、スズサイコ、タチカモメヅル、キセルアザミ、ササユリ等の植物やトノサマガエルの分布調査をしています。田んぼを維持されている地元の皆様には調査中大変お世話になっています。



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