里山資源の利用方法として、無形の資源という考え方もで
きる
→里山の散策ツアーとガイドの育成
里山資源の利用方法として、無形の資源という考え方もで
きる
→里山の散策ツアーとガイドの育成
研究概要
2018年5月26日に、神戸市北区有野下唐櫃で「里山散策ツアー」を実施しました。有馬温泉のすぐ近くです。
当日は気温高めでしたが、林道に入るとひんやり気持ちの良い散策ができました。主催側の知人に限定したトラ
イア
ルツアーで、「一般参加」の十数名は、山の植物と触れる機会がほとんどない方々です。ウツギやスイカズラなどの
山の花、サンショウとイヌザンショウの比較などの説明が楽しく、また、ユキノシタの天ぷらも珍しかったよう
で す。
このようなツアーにいくら出すかというアンケートの
問いには、「森林管理のためという理由があれば5千円」という方から「1000円」の人まで様々でした。千円で
は昼食代もまかなえません。今回のようなツアーではガイドの雇用費用がかかることには意識が向いていませ
ん。首
都圏とは異なり、「ガイドを依頼して野遊びや学び・発見を楽しむ」という風土がまだできていないようです。「自
然の知識を得る」「地元の共有林をお借りする」「地元の方が昼食準備」ということに、対価を払うという意識
が欲 しいものです。
知識と興味のレベルが様々な人達を3グループにしてそ れぞれにガイドが付きましたが、さらに「遊びが中心」のグループが必要だったかもしれません。一度限りのトライ アルで終わらないために、一般参加者を募集する際のコンテンツの充実も含めて課題があります。
林道沿いに観察される樹の花