人的な要因
・社会の認識不足や知識不足
・造園業者の技術不足
・誤った情報(素人判断)
・巨木・大木の崇拝
原因は,大きく分けると3つ
①腐朽による折れ(幹と枝折れ,根返り)
②健全木の大木化→突風や台風で折損,根返り
③マツ材線虫病、ナラ枯れなどの伝染病による枯死
室生寺の五重塔(創建 770ー781年)を壊したスギ
倒木の原因を強風あるいは不明としている場合が多い
多くの人に見えていない事柄
国道(富山県)へのブナの倒木で車が大破
鶴岡八幡宮の大銀杏が倒伏
建物の近くの樹木は
↑奈良県報告書
腐朽に関する情報がない
倒木した場合、本殿との接触危険木について、接触重量
が0.5t以上の個体を下図に示した。
Aの個体は個体重量が17tと最も大きいが、接触重
量が最も大きいのは個体重量がAの約半分であるBである。これは、建造物からの距離が、Aは17mであるのに対
しBは10mと、BはAより建造物に近い位置にあるためである。
このように、建造物との距離も危険性把握の重要な要因 となる。また、最も接触重量が大きいBの個体が倒木した場合、樹木の枝の広がりも考慮すると、本殿北側の約半分 が被害を受けることが予想される。
・最初から詳細に調査するのは困難
→関係者やボランティアでできることから進める
樹木医への詳細な調査の依頼
建造物管理者の判断
倒木・落枝の危険性
(腐朽の有無等)