どうなってる?橋の中身
祖谷のかずら橋に使用されている「シラクチカズラ」(サ ルナシ)。その蔓はしなやかで丈夫だと言われており、蔓細工の材料としても有用なものとなっています。そんな性 質を持つシラクチカズラの中身はどうなっているのでしょう?
蔓を切って断面を見ると、無数の小さな穴(道管)が開
いています。また、右のように薄く切って染色してみると、組織が分かりやすくなり、年輪もはっきり見ることが出
来ます。
シラクチカズラはつる性樹木。森の中では明るく、水気の
多い場所を好み、他の樹木に巻きつく、または引っかかるような状態で生えています。
直径20mm程度では
年輪数27~28年
かずら橋に使われるサルナシ(現地では、シラクチカズラ
と呼ばれる)
祖谷では、3年に1度、かずら橋の架け替えが行われま す。サルナシの蔓は1回に6トン使用されるため、その材料の確保は、なかなか大変な作業のようです。採取しやす い場所には資源が減っているため、将来のことを考えて、挿し木による栽培、サルナシの生息に適した環境の把握と 森林管理などの課題があり、当研究室では研究課題として協力しています。
直径70mmの葛では
年輪は66以上も・・・