「手習」を経て、より実用をにらんだ設計の「浮船」の製作が2008年秋から始まった。
以下のような点が「手習」から変更された。
なお、浮船は源氏物語の第五十一帖「浮船」よりとっている。
モーターを変えて、さらに足も五角形にしたため平地や平坦な坂での走行性は格段にあがった。ほぼ円形にタイヤに近い走行性能であった。
しかし、凹凸面や段差等を上る能力は非常に悪かった。足が4本以上接地していなければ動くことができず、また、段を上る際はトルク不足でほとんどあがれなかった。これでは、手習いの性能をはるかに下回る。なぜ・・・?
実は、浮船は大型化によって重量12kgほどにまでなっていたのである。手習いが8kg程度だったため、ほぼ1.5倍以上太ったことになる。これでは、どうしようもなかった。
結局、製作からわずか一月程度で次回作「橋姫」を開発することになった。