岩手県を中心とした東北地方におけるイワテヤマナシ
未開発植物資源の探索と保存


分子的手法によるナシの識別と進化学的研究

 日本には野生のナシ(梨)があることをご存じでしょうか?大正、昭和初期に行われた国内の梨の探索ではニホンヤマナシ、イワテヤマナシ(=ミチノクナシ)、アオナシ、マメナシの存在が確認されています。現在の栽培ナシは大陸から渡来したとする説と日本固有であるとする説がありますがいまだ明らかになっていません。東北地方を中心に分布する宮沢賢治の”やまなし”でも有名なイワテヤマナシは芳香性の果実を持ち、イワテヤマナシ由来の在来種(衣通姫金光寺岩手無核など)が存在していたことが知られています。アオナシは富士山麓を中心に長野県や山梨県に分布し、果実が熟しても黄緑色で、過去に栽培の歴史もあったようです。マメナシは果実が1cm 程で小さく食べられませんが、現在は栽培ナシの台木として利用されています。マメナシは愛知県、三重県に群落が見つかっており、国の天然記念物に指定されています。近年、これらの野生、半野生状態のナシ属植物はほとんど利用されなくなり、また開発により急速に個体数が減少しています。私たちはこれらのナシは日本のみならず人類にとって貴重な財産(遺伝資源)だと考えており、当センターでの維持、保存事業をはじめています。
 これまでにイワテヤマナシの生息域である東北地方でのナシ属植物の分布調査を岩手県、秋田県、青森県の全市町村でおこない1500本を超える木を確認しました。特に北上山系の早池峰山以北に分布していました。聞き取り調査から30種類を超える地方名、在来種があることが分かりました。
 九戸村頭無地区では幹周393 cmという巨木も見つかり,、調査をきっかけに天然記念物として指定されました (片山、植松、遺伝2004年9月植物遺伝資源特集号p55-62)。


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 朝日新聞20120317 夕刊の画像
 岩手日報20050418 夕刊の画像
 岩手日報20080404 朝刊の画像

   


    




芳香を持つアオナシ系の小果
青森県八戸市


真のイワテヤマナシを求めて
 
早急に保存する必要のある約500系統を当センターにて接ぎ木保存しています。果実の形態特性を調べたところ収集系統は高い遺伝的多様性を持つことが分かりました。このことから岩手県内のナシ属植物は非常に変異に富んでおり多くの個体はニホンナシとの雑種を形成していると考えています(Katayama & Uematsu 2006)また調査個体からDNAを抽出し、マイクロサテライトマーカー(Yamamoto et al. 2002 TAG)と葉緑体DNAマーカー(Katayama & Uematsu 2002; Katayama & Uematsu 2003)を使ってこれらのDNA型を決め識別しました。識別と同時にイワテヤマナシとニホンナシ栽培品種との類縁関係をDNAから調べました。DNA分析からも収集系統の高い多様性、ニホンナシとの雑種が多く含まれる可能性、種の出来ないサネナシ(種無し、無核)を除く収集系統はほぼ全て実生繁殖であること、サネナシはニホンナシに近縁であることなどが示唆されました。(Katayama et al. 2007)。現在、形態、DNAマーカーを用いた集団遺伝学的手法(STRUCTURE解析(admixture analysis))により真(野生型)のイワテヤマナシの特定に関する研究を(独)果樹研究所遺伝資源室の池谷祐幸氏、ゲノム研究チームの山本俊哉氏大阪市立大学理学部附属植物園の植松千代美氏らと共同で進めています。これまでに北上山系でみられるナシの多くはニホンナシなどとの雑種を形成しており、野生型イワテヤマナシは北上山系のなかでもごく限られた高地にしか存在していない可能性を示唆する結果が得られています(Iketani et al. 2010; Iketani & Katayama 2012)。現在、野生型の分布域の特定をおこなっており、保全にむけた準備を進めています。これらの研究がきっかけとなりイワテヤマナシ(=ミチノクナシ)は20078月環境省レッドリストの絶滅危惧TA(CR)類に指定されました。

 この調査を行うにあたり岩手県、青森県、秋田県の多くの地元の方々にお世話になりました。特に遠野市の三浦徳蔵氏、九戸村の西山栄一氏、二戸市の多賀健三氏、秋田県湯沢市の加藤昭悦氏に深くお礼を申し上げます。



(本ホームページ上の図、写真の無断使用は禁止します。)
 

 (写真は九戸村の巨木(頭無のヤマナシ)、天然記念物)













収集系統の典型的な果実写真
(Genetic Resources and Crop Evolution, 2006 vol53, 483-498)


 
これらの調査は’イワテヤマナシの遺伝的多様性の調査と種の保存に関する研究’日本生命財団、と’三陸地域のナシ遺伝資源の評価と利用に関する研究ー幻の在来品種を求めてー’(財)さんりく基金、’東北地方に自生するイワテヤマナシの保全とその利用に関する研究’科学研究費補助金(基盤研究C)などの研究基金により進められました。



飛島に存在するナシの不思議
山形県飛島のナシの探索と遺伝的多様性

 飛島は酒田港の北西38kmの日本海に位置する周囲約10.2km、面積2.3km2の小島です。飛島におけるナシの記載はニホンナシないしイワテヤマナシの異名とされるシマヤハズナシ(Pyrus tobisimensis Koidz.1936)、トビシマナシ(Pyrus insularis Koidz.1929)などがあります。しかしこれまで島内全域にわたるナシの分布調査はほとんど行われていませんでした。2005年から山形大学農学部生物環境学科森林生態管理学研究室の林田光祐氏により飛島のナシの分布、聞き取り調査が行われ約100本のナシが現存していることが明らかになりました。これらのナシは固有種なのか?自生種なのか?なぜ小島に多くのナシの木が存在しているのか?多くの謎があります。
 現在、当研究室、林田研究室、果樹研究所の池谷氏、山本氏、大阪市大植松研究室と共同で果実の形態形質、DNAマーカーを用いて、飛島のナシの遺伝的多様性とその起源に関する研究を進めています。その成果として飛島にはシマヤハズナシ、トビシマナシはごくわずかしか現存してないことや、ニホンナシとの雑種が多く含まれること、秋田県南部、山形県北部のナシと飛島のナシが遺伝的に類似していること、北上山系のイワテヤマナシとは遺伝的に異なることなどが明らかとなってきました(橘ら,2007 日本育種学会にて)。


    飛島のナシの多様性



東北地方より収集した未開発ナシ遺伝資源の評価と利用
優良形質の再評価
 私たちの食卓に並ぶニホンナシは甘く、水分を多く含み、それでいて独特の歯ごたえを持つ大変美味しい果物です。しかし他の作物と同様に品種の画一化が進み消費者が購入できるナシの種類は非常に限られております。主要なニホンナシ栽培品種(幸水、豊水,新水など)のほとんどは限られた優良母本の交配により作出されてきました。このため栽培品種の遺伝的多様性は大変小さくなっています。
 私たちは既存のニホンナシ栽培品種には無い優良形質を新たに発見し育種に利用することを目的に、急速に減少している野生ナシおよび在来系統を探索、系統保存しています。これまでに芳香性、耐病性、極早晩生、貯蔵性、良食味性、良加工特性、形態の突然変異などの形質を持つ系統を見いだしています。また東北地方での聞き取り調査により現在では消失してしまった過去の利用例も判ってきました。果実の加工利用のみならず木材としても有用だったようです。 (片山、植松、遺伝2004年9月植物遺伝資源特集号p55-62

収集系統の花弁の多様性

聞き取り調査により北東北で現存が確認できた在来系統名, 地方名の一例
 サネナシ、サネコナシ、タネナシ、タネナシナシ、コナシ、ナシッコ、ショウガツナシ、ナツナシ、イシナシ、ミズナシ、オニコロシナシ、サトウナシ、アマナシ、カコイナシ、カメナシ、アオグライ、ハンベイナシ、マタゴロウナシ、ワヤマナシ、ニワサキナシ、アマゴナシ、フクベナシ、ケカヅナシ、マツオナシ、マツゴナシ、カンベエナシ、サユスメ、ショウドリナシ、タマミズ、トズカラナシ、ミヤコナシ
(これらの多くの系統が現存しています。また江戸時代の古文献にも登場する系統が含まれます。片山 2005 三陸総合研究 28, p93-98)

利用の一例
(救荒作物) 北東北は昭和の初期まで飢饉が多発しており長期保存が可能なナシが救荒作物として大切に利用されていた。また南部の殿様が実のなる木を切ることを禁じた時期もあった。
(保存食) 晩生のナシを秋、初冬(霜が降りた後)に収穫し、かますごに入れて保存し冬から春まで食べる。
(果実の利用) 焼酎漬け、種なしナシ果実の砂糖煮(戦前の盛岡のサネナシ缶詰工場)、水煮、うすい塩水に漬けて渋味、酸味をのぞいて食用にする、ジュース、芳香剤。
(材の利用)囲炉裏の炉端、上がり框、敷居、櫛、木材切り出しそりの敷き木、高級和箒の柄。

このように過去には多用途にわたり利用されていたナシの優良形質を見直し、現在の栽培品種に母本(中間)として導入することを目指しています。



芳香性物質の同定と関連遺伝子の探索
 芳香性を持つイワテヤマナシですが収集系統の中には芳香性の強い系統や弱い系統があること、明らかに香りが異なる系統が多く含まれることが分かってきました。現在これらの芳香物質の同定や系統間差異を明らかにすることを目指しています。またイワテヤマナシには大型の蜂(スズメバチ、アシナガバチ)を強く誘引する系統が存在することも確認しています。現在これらの揮発性誘引物質の特定も試みています。
さらに芳香性物質の生合成に関係している遺伝子群の単離を目指しています。



果実の貯蔵性評価
 収集系統の果実の貯蔵特性の多様性についても研究しています。例えば7月に熟する早生でありながら貯蔵性が高い系統や11月に熟する晩生でありながら芳香性果実を持つもの、完熟前に樹上落果し追熟が必要なものなど栽培品種には見られない貯蔵特性を持つ系統を選抜しています。果実のエチレン生成について鳥取大学農学部生物資源環境学科生物生産科学の板井章浩氏との共同研究で化学、DNAレベルで調査しています(浜ら, 2010 )。果実の芳香とエチレン合成との関連など栽培品種では知ることの出来なかった有用形質間の相互作用を保存系統を用いて調べています。


粗放栽培適性の評価

 
もともと野生、半野生状態で生存していた収集系統の多くは高い粗放栽培適性を示します。現在系統保存圃場から良食味性と粗放栽培適性の両面を持った系統の選抜を試みています。無農薬、無化学肥料栽培だけでなく無袋、無摘果栽培、主幹型無剪定の可能な系統の選抜を試みています。


新規加工特性の調査
 野生ナシの聞き取り調査から現在では見られない過去の利用法が明らかになってきました。伝統的な利用方法、特に加工特性に優れたナシの存在が確認されています。当センターでは新規加工特性を持つ収集系統の選抜を試みています。


ニホンナシの起源に関する研究
 ニホンナシの起源には大陸渡来説と日本固有説があり、近年DNAによる解析が試みられていますが、ナシ属植物は雑種を形成しやすいこと、野生種や在来種が失われていることから結論は出ていません。ニホンナシの形成に関与した可能性が示唆されているイワテヤマナシの生息域や形態的、生理的、遺伝的特徴を明らかにすることによってニホンナシの起源について新知見が得られるのではないかと期待しています。現在SSRマーカーや葉緑体DNAマーカーを用いてイワテヤマナシとニホンナシ在来品種との系統関係を調べています

なおこれらの収集、探索、分子解析は独立行政法人果樹研究所、大阪市立大学理学部附属植物園、岩手大学教育学部、山形大学農学部、鳥取大学農学部との共同研究により進められています。

アントシアニン色素を強く
発現する系統の花弁


保存事業(ジーンバンク)
 
絶滅の恐れのある野生、半野生のナシ属収集系統を中心に(約750系統)保存事業(ジーンバンク事業)を神戸大食資源センターで行っています。これらは学生の農場実習の材料としても利用されています。またこの中にはすでに収集場所や自生地で絶えてしまった系統も多く含まれており、接ぎ木繁殖後の幼苗を里帰りさせる保全事業も進んでいます。

ナシ属植物系統保存園;
神戸大学大学院農学研究科附属食資源教育研究センター


これらの研究は’東北地方より収集したナシ遺伝資源の評価と利用’科学研究費補助金(基盤研究C)、'東北地方由来のナシ遺伝資源の加工特性評価' 農業生物資源ジーンバンク事業により研究が進められています。  


普及活動
 これまで大勢の方々のご協力により探索・収集された保存系統(ジーンバンク)の中から新たな農業上の有用形質を持ち、将来的に利用価値が高いと思われるものを数十個体選抜、増殖し、神戸大学食資源センターと岩手県九戸村の2ヶ所の増殖圃場(見本園)に定植しています。これらは保存系統消失の危険分散だけでなく、東北地方由来の在来品種、野生ナシ、半野生ナシ、イワテヤマナシの見本園として機能させ、農家や自治体レベルでの栽培、加工生産を普及する目的で展開しています。また地元への普及のため加工品の試食会なども積極的に行っています.

 
2012 年6月イワテヤマンシの普及、保全を目的としてイワテヤマナシ研究会が発足しました。年に数回、植物学、民俗学、育種・栽培などの幅広い分野の専門家を招き勉強会を開催する予定です。また見学会も行い楽しい研究会になればと考えています。研究会は会員制としますがどなたでも参加可能ですので興味をお持ちの方は片山までメールで入会希望とお知らせ下さい。
第一回イワテヤマナシ研究会設立総会(2012年6月岩手大学農学部にて)
第二回イワテヤマナシ研究会(2012年10月九戸村にて)
第三回イワテヤマンシ研究会(2013年3月岩手大学農学部にて)
第四回イワテヤマンシ研究会(2013年10月岩手県盛岡市藪川周辺にて)
第五回イワテヤマナシ研究会(2014年10月九戸村にて)
第六回イワテヤマナシ研究会(2015年10月九戸村にて
第7回イワテヤマナシ研究会(2017年6月岩手大学教育学部にて)


東日本大震災の復興支援事業としての’校庭にヤマナシの花を咲かせよう’の活動
 神戸大学復興支援事業として三陸沿岸の小、中、高、支援学校の校庭に北上山系に自生し、宮沢賢治のヤマナシの題材でもあるイワテヤマナシを祈念植樹していただき、ヤマナシの花と実を生徒たちが観て震災を忘れない復興のシンボルにしていただこうという企画です。これまでに101校で趣旨説明を行い、47校にイワテヤマナシが送られました。
朝日、読売、毎日、日経、共同通信、岩手日報、神戸新聞などにて紹介されました。
朝日新聞夕刊をみる。

本活動に対して2012年度神戸大学学長表彰が贈られました。


参考文献

著書
片山寛則(2016)耕作放棄地でできる野生梨のジャムやシロップ(エシカルな農業)伊藤一幸編著, pp,28-44


原著論文
手塚咲, 片山寛則, 渡邊学, 村元隆行 (2016) 異なる品種のイワテヤマナシ果汁に浸漬させた日本短角種牛肉の理化学的特性.日本畜産学会報 87, (2), 149-155.

手塚咲, 柴 伸弥, 片山寛則, 渡邊学, 村元隆行 (2016) 浸浸漬液の違いが日本短角種牛肉のコラーゲン性状および酸化に及ぼす影響.日本畜産学会報 87, (2), 157-163.

Katayama, H., Amo, H., Wuyun, T., Uematsu, C., Iketani, H. (2016) Invited Review: Genetic structure and diversity of wild Ussurian pear in East Asia. Breeding Science, 66, 90-99 (Invited Review in special issue for breeding, genetics, and genomics of fruit trees).

Wuyun, T., Amo, H., Xu, J., Ma, T., Uematsu, C., Katayama, H. (2015) Population structure of and conservation strategies for wild Pyrus ussuriensis Maxim. in China.
PLOS ONE 10
 (8): e0133686.


手塚咲, 山形健登, 片山寛則, 渡邊学, 村元隆行 (2015) 浸漬液および浸漬時間の違いが日本短角種牛肉の理化学特性に及ぼす影響. 日本畜産学会報 86, (1), 37-43.

IeguchiT., TakaokaM., Nomura, K., Uematsu, C., and Katayama, H. (2015): Pear (Pyrus L.) Genetic Resources from Northern Japan: Evaluation of Antioxidant capacity. Acta Horticulturae 1094, 121-127.

Yamada, K., Uematsu, C., Katayama, H. (2015): Pear (Pyrus L.) Genetic Resources from Northern Japan: Organoleptic Evaluation of Ornamental Pear Trees. Acta Horticulturae 1094, 117-122.

片山寛則 よみがえるイワテヤマナシ〜その保全遺伝学的研究と新規遺伝資源としての利用〜 2013 果実日本 688 99-102.

Katayama, H., Ohe, M., Sugawara, E. (2013) Diversity of odor-active compounds from wild and local varieties of Iwateyamanashi (Pyrus ussuriensis var. aromatica) revealed by Aroma Extract Dilution Analysis (AEDA). Breeding Science vol.63 86-95.

Wuyun, T., Teng, M., Uematsu, C., Katayama, H. (2013) A phylogenetic network of wild Ussurian pears (Pyrus ussuriensis Maxim.) in China revealed by hypervariable regions of chloroplast DNA. Tree Genetics and Genomes vol.9 166-167.

Iketani, H., Katayama, H., Uematsu, C., Mase, N., Sato, Y., Yamamoto, T.(2012) Genetic structure of East Asian cultivated pears (Pyrus spp.) and their reclassification in accordance with the nomenclature of cultivated plants. Plant Systematics and Evolution vol.298 1689-1700.

Terakami, S., Matsumura Y., Kurita, K., Kanamori, H., Katayose, Y., Yamamoto, T., Katayama, H. (2012) Complete sequence of the chloroplast genome from pear (Pyrus pyrifolia): genome structure and comparative analysis. Tree Genetics and Genomes vol.8 841-854

Katayama, H., Tachibana M., Iketani, H., Zhang, SL, Uematsu, C.(2012) Phylogenetic utility of structural alterations found in the chloroplast genome of pear: Hypervariable regions in a highly conserved genome. Tree Genetics and Genomes vol.8 313-326.

Iketani, H., Katayama, H. (2012) Introgression and long-term naturalization of archaeophytes into native plants-underestimated risk of hybrids. In: T. Povilitis (ed), Topics in Conservation Biology, In-Tech Educational and publishing, pp. 43-56.

Matsumura, Y., Kakehi, S., Masaki, K., Miyake, M., Uematsu, C., Katayama, H. (2011)
Pear (Pyrus spp.) genetic resources from Northern Japan: Evaluation of threatened
landraces for morphological and agronomical traits. Acta Horticulturae 918, 971-982.

Iketani, H., Yamamoto, T., Katayama, H., Uematsu, C., Mase, N., Sato, Y. (2010) Introgression between native and prehistrically naturalized (archeophytic) wild pear (Pyrus spp.) populations in Northeast Japan, Conservation Genetics vol.11, 115-126.

atayama H., Adachi S., Yamamoto T., Uematsu C. (2007) A wide range of genetic diversity in pear genetic resources from Iwate, Japan revealed by SSR and chloroplast DNA markers, Genetic Resources and Crop evolution, vol.54, 1573-1585.

Katayama H., Uematsu C. (2006) Pear (Pyrus species) genetic resources in Iwate, Japan, Genetic Resources and Crop evolution,vol.53, 483-498.

Katayama H. & Uematsu C. (2003) Comparative analysis of chloroplast DNA in Pyrus species: physical map and gene localization,
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Katayama H. & Uematsu C. (2002) Phylogenetic Analysis of Pyrus species:The chloroplast DNA structure of Pyrus ussuriensis var. hondoensis, Acta Hort; vol.587, 259-268.

片山寛則 三陸地域のナシ遺伝資源の評価と利用に関する研究ー幻の在来品種を求めてー 2005 三陸総合研究 28, p93-98.

片山寛則、植松千代美 東北地方に自生するナシの多様性 遺伝 2004 特集 植物遺伝資源 p55-62



関連研究発表
●布山郁恵,齋藤寿広,金沢功,藤井美穂,山本俊哉,片山寛則(2017) 官能評価・機器分析によるニホンナシおよびイワテヤマナシの果実香気評価, 園芸学研究第16巻別2,p363.

石田花那,谷川髑,武森洋平,岸川明日香,後藤絢太郎,渡邊優子,筧重文,不断哲男,正木健太郎,菅原悦子,前藤薫,佐藤卓也,片山寛則(2017)ニホンナシの新規ポリネータ−としてのハエの有用性, 園芸学研究第16巻別2,p96.

●関本陽介,山本俊哉,保坂ふみ子,吉田康子,齋藤寿広,片山寛則(2017)‘幸水’בナツナシ’交雑集団を用いた果実由来揮発性成分のQTL解析, 園芸学研究第16巻別1,p39.

関本陽介,山本俊哉,保坂ふみ子,吉田康子,齋藤寿広,片山寛則(2017)ニホンナシの交雑集団を用いたナツナシと幸水の骨格連鎖地図の作成,育種学研究第18巻別2,p225.


片山寛則(2016)東アジアの野生梨 (Pyrus ussuriensis) の集団構造と起源に関する研究,「グループ研究集会:第45 回生物進化・細胞遺伝談話会 / 遺伝資源海外調査の現状と課題」日本育種学会第129回春季大会(横浜市立大学)

●片山寛則
(2015) ナシのルーツを求めて:世界のナシ、日本のナシ、「作物の起源と人が育てた栽培植物」 2015年度日本育種学会 市民公開シンポジウム(新潟大学)

●片山寛則 (2015) 中国の野生ナシへの保全研究への貢献と神戸大学におけるイワテヤマナシジーンバンクの紹介、園芸学会平成27年度秋季大会アジア遺伝資源利用促進小集会「アジアにおける遺伝資源のポテンシャルとその育種利用」(徳島大学)

●手塚咲・片山寛則・渡邊学・村元隆行 (2015) 異なる品種のイワテヤマナシ果汁に浸漬させた日本短角種牛肉の理化学特性, 日本畜産学会第120回大会講演要旨

●家口嵩広・野村啓一・片山寛則(2015)フェノール類に着目した東北地方由来のナシ属遺伝資源の評価, 園芸学研究第14巻別1,p92.

AMO, H.XU, J.MA, T.WUYUN, T.UEMATSU C.KATAYAMA H. (2014) Conservation strategy of wild Ussurian pear in China based on the genetic structure analysis,日本生態学会第61回全国大会講演要旨


●家口嵩広・野村啓一・片山寛則(2013)東北地方より収集したナシ遺伝資源(第8報)果実に含まれる主要フェノール類の特徴づけ,園芸学研究第12巻別2,p520.

●山田勝久・片山寛則(2012) :東北地方より収集したナシ遺伝資源(第7報)花器形態特性の評価による観賞用系統の選抜,園芸学研究第11巻別2, p111.

●片山寛則(2012) 招待講演:次世代シーケンサーを用いたナシ葉緑体DNAの全塩基配列決定,園芸学会平成24年春季大会,小集会;‘ナシゲノム研究の発展と展望’

●松崎綾・野村啓一・高岡素子・片山寛則 (2012) 東北地方より収集したナシ果実の形態形質および機能性成分, 園芸学研究第11巻別1, p227.

●松村有一郎・寺上伸吾・栗田加奈子・金森裕之・片寄裕一・山本俊哉・片山寛則(2011) ニホンナシ’豊水’の葉緑体ゲノムの全塩基配列決定, 育種学研究第13巻別1,p287.

●池谷祐幸・片山寛則・植松千代美・間瀬誠子・山本俊哉 (2010) 南アジアと東南アジアで栽培されているナシ属植物はPyrus pyrifoliaである, 日本植物分類学会第9回大会研究発表要旨集,p48

●片山寛則:(招待講演)豊かな香りを持つナシ在来品種たち ー新たな育種素材としての香りの評価ー 園芸学会平成22年度秋季大会市民公開シンポジウム ’青果物のおいしさとは’園芸学研究第9巻別2pp72-732010

●浜亮介・板井章浩・片山寛則:東北地方より収集したナシ遺伝資源(第5報)エチレン生成量の多様性とその関連形質、園芸学研究第9巻別2、p822010

●三ツ橋昇平・植松千代美・山本俊哉・片山寛則:東北地方より収集したナシ遺伝資源(第4報)’サネナシ’(岩手無核)無核果実形成について、園芸学研究第9巻別1p2772010

●橘美穂:絶滅危惧種イワテヤマナシとニホンナシの雑種化-形態、核SSR、葉緑体のデータはなぜ矛盾するのか?園芸学会春期大会小集会:ナシゲノム研究の発展と展望にて,2010

●橘美穂・片山寛則・池谷祐幸・山本俊哉・植松千代美:DNAと形態から見たイワテヤマナシ集団の多様性評価、育種学研究第11巻別2、p1912009

●松村有一郎・野村啓一・三宅幹雄・筧重文・正木健太郎・植松千代美・片山寛則:東北地方より収集したナシ遺伝資源(第3報)糖類および有機酸の含量と組成、園芸学研究第8巻別2p842009


●片山寛則:イワテヤマナシに象徴されるナシゲノムの特殊性、園芸学会小集会:ナシゲノムの発展と展望にて、2008

松村有一郎・橘美穂・三宅幹雄・筧重文・正木健太郎・植松千代美・山本俊哉・片山寛則:東北地方より収集したナシ遺伝資源(第1報)果実関連形質の多様性とSSRによる識別、園芸学研究第7巻別2p4422008


●大江美穂・菅原悦子・三宅幹雄・筧重文・正木健太郎・片山寛則:東北地方より収集したナシ遺伝資源(第2報)香気の多様性評価、園芸学研究第7巻別2p4432008

●橘美穂、新保幸子、林田光祐、片山寛則、池谷祐幸、山本俊哉、植松千代美:飛島のナシの探索と遺伝的多様性、育種学研究第9巻別2,p239,2007

池谷祐幸、片山寛則、植松千代美、羽生剛、間瀬誠子、澤村豊、高田強臣、佐藤明彦、平林利郎、山本俊哉、佐藤義彦在来品種・野生種遺伝資源を研究材料として利用するためには同名異物等の問題を考慮しなければならないーナシを例にして、育種学研究9巻別1,p231,2007

池谷祐幸、片山寛則、植松千代美、間瀬誠子、山本俊哉、佐藤義彦:マイクロサテライトの集団遺伝学的解析による東アジアの栽培ナシの類縁関係、園芸学会雑誌75巻別2 p164,2006

池谷祐幸 片山寛則、植松千代美、間瀬誠子、山本俊哉、佐藤義彦:SSRによるミチノクナシの集団遺伝学的解析ー栽培植物からの影響の可能性ー日本植物分類学会2006.


その他の講演会など
片山寛則:「大学との連携による特産品の6次産業化:ヤマナシを例に」よかわオープンイノベーションラボ開設記念シンポジウム(兵庫県地域創生拠点形成支援事業)2017年7月(兵庫県三木市)

片山寛則:「岩手の宝・イワテヤマナシ」岩手食文化研究会第20回総会特別講演会/第七回イワテヤマナシ研究会合同開催、20176月(岩手大学)

片山寛則:「講演会・意見交換会、試食会」第六回イワテヤマナシ研究会、20159月(岩手県九戸村)

片山寛則:「イワテヤマナシ見本園見学会、試作品試食会」第五回イワテヤマナシ研究会、20149月(岩手県九戸村)

●片山寛則:「世界のナシ、日本のナシ:イランのナシ探索紀行」
大阪市立大学理学部附属植物園私市セミナー、201311


Katayama H. (2013) Phylogenetic analysis of pears (Pyrus species) using chloroplast DNA markers.  Seminar on Breeding and Biotechnology of Fruit Trees, University of Tehran, Iran. 26th Oct. 2013

●片山寛則:「イワテヤマナシ自生地見学会」
第四回イワテヤマナシ研究会、201310

●片山寛則:「イワテヤマナシを用いた和・洋菓子、加工食品の試食会」
第三回イワテヤマナシ研究会、20133

●片山寛則:神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室シンポジウム「神戸から東北へ〜いま伝えたいこと、そして学ぶこと〜」イワテヤマナシによる岩手県沿岸の学校支援事業(ポスター発表)201211

●片山寛則:「蘇る岩手の梨遺伝資源’イワテヤマナシ’の利用、普及を目指して」第二回イワテヤマナシ研究会、201210

●片山寛則:神戸大学農学研究科公開講座「東北地方に自生する野生梨イワテヤマナシの評価、利用、保全を目指して」20129

●片山寛則:神戸大学公開講座、ひょうご公開講座「神戸大学研究最前線」宮沢賢治の童話やまなし遺伝資源の利用と保全、そして震災復興支援活動20129

片山寛則:
イワテヤマナシの可能性を探る」第一回イワテヤマナシ研究会、20126

●片山寛則:岩手に残したい食材30選「特別編 蘇るイワテヤマナシ(遺伝資源の保護と利用について)」岩手食文化研究会例会、2008

タイトルイメージ

野生ナシおよび在来系統の収集、保存と育種母本としての評価
            (本ホームページ上の図、写真の無断使用は禁止します)

東日本大震災にて被災され
ました皆様におかれましては
心よりお見舞い申し上げます。