研究

研究対象

私は開発途上国のマクロ経済現象に関心を持っています。
中でも、開発途上国の経済成長、景気循環、産業構造変化などに興味があります。これらのマクロ経済現象はどのようにして発生するのでしょうか。更には、こうしたマクロ経済現象を政策的にコントロールすることは可能なのでしょうか。

上述のマクロ経済現象の発生メカニズムに加えて、様々な要素がこうした経済現象に対して与える効果についても関心があります。
例えば、政府開発援助(ODA)、労働者送金、海外直接投資(FDI)、金融発展などが、経済成長、景気循環、産業構造変化にどのような影響を与えるのか、といったトピックなども分析対象としています。


研究業績

研究者が自らの研究業績を報告するresearchmapというサイトで確認できます。
上記のリンクがうまくつながらない場合には、検索エンジンを使って、「researchmap 樹神昌弘」のワードで検索することも可能です。


参考文献紹介

以下に、本研究室の研究対象(専門分野)と関連する参考文献をいくつか紹介します。分野ごとに上の方がより平易なものになっています。研究の入口のハードルを下げるために、なるべく日本語文献を挙げるようにしています。必要に応じて英語文献も紹介しています。大学院レベルの文献も含まれているので、博士課程前期課程(いわゆる修士課程)入学前までに全てを読む必要はありません。興味があるものがあれば、目を通してみるのも良いでしょう 。

経済成長理論
1) C. ジョーンズ『経済成長理論入門』日本経済新聞社
(2) R. バロー、X. サライマーティン『内生的経済成長論Ⅰ、Ⅱ』九州大学出版会
(3) D. Acemoglu. "Introduction to Modern Economic Growth," Princeton University Press

景気循環理論
(1) 蓮見 亮『動学マクロ経済学へのいざない』日本評論社
(2) J. Gali. "Monetary Policy, Inflation, and the Business Cycle," Princeton University Press

産業構造変化論
(1) 中西 徹「二重構造と失業」朽木、野上、山形(編)『テキストブック開発経済学(第2版)』有斐閣、28-44。
(2) F. Caselli. “Accounting for Cross-Country Income Differences.” P. Aghion and S. Durlauf, Handbook of Economic Growth. Amsterdam: North Holland, 679-741.
(3) B. Herrendorf, R. Rogerson, and A. Valentinyi. “Growth and Structural Transformation.” P. Aghion and S. Durlauf, Handbook of Economic Growth. Amsterdam: North-Holland, 855-941.