神戸大学本館
樹神研究室の分析対象
本研究室は開発途上国のマクロ経済現象を分析対象としています。マクロ経済現象の具体例としては、開発途上国の経済成長、景気循環、産業構造変化、開発金融(労働者送金、政府開発援助、金融発展論他)などです。ただし、これらの例に限定せず、開発途上国のマクロ経済現象に関連するものが分析対象となります。
上述の分野の基本的な研究課題は次のようなものです。
●なにが開発途上国の経済成長を引き起こしているのか。成長のエンジンとでも呼ぶべきものは何なのか。政策により経済成長を促進することは可能なのか。
●開発途上国にも景気循環は存在するのか。それは人々の暮らしにどのくらい影響を与えるのか。景気循環は制御できるのか。そもそも制御することに意味はあるのか。
●農業から工業への産業構造の変化はなぜ起こるのだろうか。この変化は見慣れ過ぎてしまっているため、当然のように思えてしまうが、その当然の現象のメカニズムとは何なのだろうか。また工業化促進に有効な政策は存在するのだろうか。
●労働者送金(あるいは政府開発援助や、金融発展)は、開発途上国のマクロ経済にどのような影響を及ぼすのだろうか。受取国の経済成長や景気循環を大きく変化させることはあるのだろうか。変化させるとしたら、それはどのようなメカニズムによるものなのか。
こうして改めて考えてみると、意外と疑問を覚えるマクロ経済現象はたくさんあるかもしれません。そうした疑問を解きつつ、それが開発途上国の社会の改善につながるとしたら、それはとてもやりがいのあることかもしれません。
樹神研究室への志望
神戸大学大学院・国際協力研究科・国際開発政策専攻では、開発途上国についての経済学的な研究を志す人たちへの教育を行っています。本専攻では、学部の専門が経済学ではなかった人たちの受け入れも視野に入れています。ただし、入学試験において、国際協力研究科が用意する複数の試験分野のいずれかについて、十分な学力を有しているかは問われます。
国際協力研究科を志望しており、かつ上述の分析対象に興味がある志望者は、樹神研究室も選択肢の一つになるかもしれません。本研究室を志望する場合には、6月に行われるオープンキャンパスへの参加を勧めます。必須ではありません。
オープンキャンパスへの参加は難しいが本研究室と連絡を取りたいという場合には、メールを利用してください。
メールを送信する際には、下記の[at]の部分を@に置き換えてください。
kodama[at]harbor.kobe-u.ac.jp