淡水カーボン(Freshwater Carbon)とは?
淡水カーボン(Freshwater Carbon)とは、淡水域におけるブルーカーボンのことです。
淡水湖沼・貯水池・ため池における植物プランクトンや水生植物の光合成を利用し,二酸化炭素を貯留することができる効果のことを淡水カーボン(Freshwater Carbon)と呼びます。
カーボンニュートラルへの効果
現在、日本国内における二酸化炭素の排出量は工場・自動車・家庭が7割を締めており、約10.5億トンCO2です。
2050年に80%を削減できたとしても、約2億トンCO2を貯留しなくてはカーボンニュートラルを達成できません。
森林、農地土壌、ブルーカーボンを含めた現時点での全体の貯留量は約6000万トンCO2であり、森林や農地土壌はこれ以上貯留量を増強することが困難であることを考えると、 ブルーカーボンや他の貯留技術に頼らなくては2050年カーボンニュートラルを達成できません。
世界的に見て、ブルーカーボンの対象となっている沿岸域は180万km2であるのに対して、淡水湖沼・貯水池・ため池の面積は2倍以上の500万km2におよびます。
よって、淡水カーボン(Freshwater Carbon)を増強することにより、2050年カーボンニュートラルに向けた活動を加速することが可能であると考えています。