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研究概要

私たちを取り巻く環境は様々な汚染物質であふれかえっています。カドミウムや水銀、ヒ素などの重金属、ダイオキシンやポリ塩化ビフェニル、残留農薬などの有機化合物、そしてSOxやNOx、アスベストや放射性化合物など多種多様です。いずれも私たちが豊かな生活を手にするための代償として生み出したものです。

これらの中でも長距離移動性、難分解性、生物濃縮性、毒性を持つ有機化合物は残留性有機汚染物質(Persistent organic pollutants、POPs)と呼ばれ、生産・消費された場所とは離れた地域、例えば北極や南極にまで汚染が及んでいることが知られています。さらに、環境中で微生物による分解作用を受けにくく、脂肪に蓄積しやすい性質を持つため食物連鎖により生物体内に濃縮され、その結果私たちヒトや野生動物に毒性を示します。

これを防ぐため、世界各国が製造及び使用の廃絶・制限、排出の削減、これらの物質を含む廃棄物等の適正処理を行ってます。しかしながら残念なことに、POPsに指定する汚染物質を年々増やし、対策を取っているにもかかわらず、POPsによる環境汚染はなくなるどころか増え続けています。

私たちのグループは、このPOPsを環境から取り除くことに加え、食物連鎖に取り込まれないようにする技術の開発を目指しています。特に、生物が持つ洗練された機能(分解、取り込み)に着目し、その分子メカニズムを解明し、応用することにより、安全な作物を確保することができると考えています。

新着ニュース

  • 2020.10.1
    3年生2名が研究室のメンバーに加わりました。
  • 2020.9.25
    JST新技術説明会において、「近赤外分光法による環境・作物汚染の非破壊適時診断法」というタイトルで研究紹介を行います。
  • 2020.7.27
    「農薬が害虫だけでなく有機汚染物質からも作物を守るーウリ科作物で実証ー」、神戸大学のホームページ日本の研究.comEurekAlert!Alpha Galileoで研究紹介されました。
  • 2020.7.3
    農薬散布による脂溶性汚染物質輸送因子と汚染物質の結合阻害を介した安全な作物の生産に関する論文がEnvironmental Pollution誌にアクセプトされました。
  • 2020.6.20
    農薬散布による脂溶性汚染物質の輸送に関わる遺伝子発現の抑制を介した安全な作物の生産に関する論文がScience of the Total Environment誌にアクセプトされました。
  • 2020.3.30
    Pseudomonas aeruginosaによる石油由来n-アルカン、多環芳香族炭化水素の効率的な分解に関する論文がRSC Advances誌にアクセプトされました。
  • 2020.3.19
    アグロバクテリウムによるシロイヌナズナ染色体DNAへのT-DNA挿入メカニズムに関する論文がGenes and Genetic Systems誌にアクセプトされました。
  • 2020.2.13
    日本農芸化学会2020年度大会の分野融合連携シンポジウム「SDGs時代における農薬研究」において、「農薬を利用した環境汚染物質による作物汚染の低減法」という話題で講演します。
  • 2020.2.10
    客員教授Mikael Motelica-Heino教授によるセミナーを開催します(2月20日)。
  • 2020.1.27
    客員教授としてフランス・オルレアン大学からMikael Motelica-Heino教授を受け入れました。
  • 2019.12.28
    ウリ科作物において見られる残留性有機汚染物質による汚染が高温下での栽培で促進されるメカニズムに関する論文がJournal of Pesticide Science誌にアクセプトされました。
  • 2019.12.4
    ウリ科作物と非ウリ科作物において見られる残留性有機汚染物質の異なる取り込みを制御する因子に関する論文がJournal of Plant Physiology誌にアクセプトされました。
  • 2019.11.21-22
    第37回農薬環境科学研究会で研究発表を行い、M2藤田くんが優秀ポスター賞を受賞しました。おめでとう!
  • 2019.10.25-26
    16th International Symposium on Persistent Toxic Substancesで研究発表を行いました。
  • 2019.10.1
    3年生2名が研究室のメンバーに加わりました。
  • 2019.8.26-30
    39th International Symposium on Halogenated Persistent Organic Pollutantsで研究発表を行いました。
  • 2019.7.19
    JSPS外国人招へい研究者のVladimir Beskoski准教授によるセミナーを開催します(8月19日)。
  • 2019.7.3
    JSPS外国人招へい研究者としてセルビア・ベオグラード大学からVladimir Beskoski准教授を受け入れました。
  • 2019.6.12-14
    第28回環境化学討論会で研究発表を行いました。
  • 2019.3.26
    M2諏訪瑞季さん、伊藤輝志くん、B4石田裕子さんが卒業しました。おめでとう。
  • 2019.3.18
    ウリ科作物によるポリ塩化ビフェニル蓄積メカニズムの解明に関する論文がEnvironmental and Experimental Botany誌にアクセプトされました。
  • 2019.3.13
    日本農薬学会第44回大会でM1藤田くんが学生優秀発表賞を受賞しました。おめでとう!
  • 2019.3.1
    1ヶ月間の滞在となりますが、Ivanka Kradzic教授が研究室のメンバーに加わりました。
  • 2019.2.7
    平成30年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)の支援で、セルビア・ベオグラード大学のIvanka Kradzic教授が1ヶ月間滞在されます。3月6日にセミナー「WOMEN in Serbian Academia - from a personal story to national and global issues -」を開催します。
  • 2019.1.18
    乾グループのHPを公開いたしました。
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