診療
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神戸大学整形外科リウマチ診療部門(整形外科リウマチ外来)は、関節リウマチを中心に、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、掌蹠膿疱症性骨関節炎などの関節炎疾患と、リウマチ性多発筋痛症、線維筋痛症(注1)などの疼痛を主とするリウマチ性疾患の患者さんを、治療対象としております。関節リウマチに対して、メトトレキサート(リウマトレックス®)と生物学的製剤との併用療法を基本として、発症早期から関節破壊の防止を目指した治療を積極的に行っております。インフリキシマブ(レミケード®)、エタネルセプト(エンブレル®)、レフルノミド(アラバ®)、タクロリムス(プログラフ®)、トシリズマブ(アクテムラ®)、アダリムマブ(ヒュミラ®)、アバタセプト(オレンシア®)、ゴリムマブ(シンポニー®)、ウステキヌマブ(ステラーラ®、乾癬治療薬)などの新薬を、入院することなく外来通院治療で導入することができます。
一方、関節破壊が進んだ症例に対しては、適応を慎重に判断して、整形外科の各診療グループや関連病院スタッフと協力して、手術を行っています。近年、人工関節手術の進歩は著しく、リウマチ患者の皆様が手術により受ける恩恵は、多大なものがありますので、薬物療法と外科的治療を積極的に組み合わせ、他の診療科や看護スタッフ、リハビリテーションスタッフと協力して、お一人ごとのニーズに合わせた最良のリウマチ治療を行うように努めています。
他医療機関からの転院やセカンドオピニオンを希望の場合には、前医からの紹介状、検査結果、画像フィルムなどをご持参いただきますようにお願い致します。なお、2008年2月1日より、神戸大学病院では、医療機関からの経過等を記載した紹介状なしに初診される場合には、保険外併用療養費の初診に係る特別の料金として、お一人当たり5,250円を診療費と別途に負担して頂くようになりました。また、予約なしに初診で受診された場合、予約診療が優先となりますため、待ち時間が著しく長くなります。そこで、リウマチ外来での初診を希望される場合には、まずは現在治療を受けている医療機関で紹介状を作成して頂き、その医療機関から大学病院の地域連携センターを通じて、初診予約を取って頂き、指定された日時に受診されることをお勧めします。
スタッフ一同、最大限の努力をしておりますが、何分、受診患者数が多いため、予約時間通りに診療が進まない場合が多々ございます。皆様には、質問事項は予めメモ用紙にまとめて持参する、脱ぎ着し易い服装で来院するなど、スムーズな診療へのご協力をお願いいたします。
(注1)線維筋痛症疑いでの受診につきましては、主治医が当科への紹介が必要と判断して、医療機関から直接依頼があった場合のみに限定させて頂いておりますので、ご了承ください。
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写真(左):整形外科外来看護スタッフ、(右):人工関節手術