第25号(2006年12月号[06/12/1発行])


 年の瀬を迎えて慌ただしい毎日をお過ごしのことと思います。朝夕の冷え込みが随分厳しくなりましたので、体調がすぐれないリウマチ患者様もおられるのではないでしょうか。リウマチ患者様にとって、梅雨とともに、冬はもっとも過ごしにくい時期ではありますが、室内をできるだけ暖かく保ち、厚着しすぎることなく、リウマチ体操など、ご自宅で可能な運動療法を行っていただいて、体調維持により一層ご配慮いただきますようにお願いします。

 さて、先月からお伝えしておりますが、インフルエンザワクチン接種はもうお済みになりましたか。リウマチ治療薬の多くは免疫を弱めますので、リウマチ患者様は、インフルエンザをひきやすく、さらに、こじらせて肺炎などになりやすいために、予防に努めることがとても重要です(詳細は11月号を参照してください)。また、現在、ノロウイルスやロタウイルスによる、嘔吐、下痢などの消化器症状を引き起こす感染性胃腸炎が流行しております。これらウイルスに対して、インフルエンザワクチンは無効ですが、手洗いは予防効果がありますので、励行して下さい。


リウマチ外来診療体制変更のお知らせ及びお願い

 2007年1月より、整形外科リウマチ外来の診療体制を一部変更させていただきますので、該当する患者様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力を頂けますようにお願い申し上げます。

 変更点は次の通りです。西山医師が股関節外来専属となってリウマチ外来担当から外れるため、現在、金曜日午前のリウマチ外来を担当している酒井医師が、水曜日午前のリウマチ外来も担当致します。また、水曜日午後の三浦助教授の診療が会議と重なるため、第2,3週の午後診を閉じさせていただきます。木曜日と金曜日の外来には、変更はありません。

 なお、当大学病院は、医療法により定められた特定機能病院(高度の医療を提供するとともに高度な医療に関する研究・開発・評価・研修などを行う機能を有する医療機関)であり、当整形外科リウマチ外来でも、その特性を活かして、一般医療機関での治療が困難なリウマチ患者様の治療を主に行っています。一方で、リウマチ外来の受診者数は診療可能な限界近くに達しており、予約時間通りに診療を行うことが非常に困難な現状です。さらに、新規の患者様の来院も続いていることから、軽症の場合や長期に渡って緩解状態が続いている患者様に対しまして、病診連携を行って、お近くの医療機関を紹介させて頂く場合がございますので、合わせてご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。




リウマチ友の会公開講演会へのご参加ありがとうございました

 11月19日の講演会には、あいにくの天候の中、多数の患者様とご家族の皆様に、遠方までご参加いただきましてありがとうございました。整形外科リウマチ診療部門では、リウマチ友の会の活動を支援しております。講演会をきっかけに友の会をお知りになられた皆様には、是非、友の会にご加入いただけますようにご案内申し上げます。


年末年始の診療体制について

 リウマチ外来は、年末は12/27(水)まで、年始は1/5(金)から診療を行います。12/29(金)と1/3(水)は休診です。生物製剤外来は、12/28(木)、1/4(木)ともに平常通り診療を行います。12/29-1/3の間は、大学病院が休診ですので、年末年始の通常の急病に関しましては、各自治体から広報されている休日診療を行っている医療機関に、予め診療の可否を問い合わせの上受診してください。

リウマチに関する緊急診療、すなわち、リウマトレックス、アラバ、プログラフといった免疫抑制剤や、レミケード、エンブレルといった生物学的製剤を使用されている患者様で肺炎などが疑われる場合、救急部や他の診療科と共同して整形外科当直医が対応致します。なお、生物学的製剤を使用中の患者様は、手帳に記載のホットラインをご利用ください。


 それでは皆様、良い新年をお迎え下さい。


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