第148号(2017年3月号[17/3/1発行])

もうすぐ春ですね

 いよいよ3月に入り、まだまだ朝夕は冷え込むものの春の訪れが目前に迫りました。この冬の寒さは厳しく、インフルエンザや流行性胃腸炎などの感染症も流行して大変な冬でしたが、間もなく終わるかと思うと、少し寂しい気がするのは私だけでしょうか。

 昔の人は上手く言ったもので「暑さ寒さも彼岸まで」と言うとおり、これから春分の日にかけての期間は、数日ごとに、ときには一日の内にも、気温が大きく上下しながら、少しずつ暖かくなって行きます。この時期は、暖かくなったことへのちょっとした油断と、思わぬ汗かきから、風邪を引きやすくなりますので、気温に応じて着る物を小まめに調整していただきますようにお願いします。

 ところで、転居や転勤、就職や進学などの様々な事情で、4月から従来通院してきた医療機関にかかることが困難になる患者さんは、引き続き専門的なリウマチ治療を受けることができる医療機関に転院して頂く必要があります。転院に当たっては紹介状やこれまでの検査結果の準備が必要になりますので、転院を考えておられる患者さんは、できるだけ早めに主治医までご相談くださいますようにお願いします。


前田医師留学のお知らせ

 整形外科リウマチ外来を担当してまいりました前田俊恒医師が、2月末よりアメリカスタンフォード大学の免疫・リウマチ学講座に2年間の予定で留学されました。火曜日のリウマチ外来は西本華子医師が引き継いでおりますので、どうぞよろしくお願いします。



イバンドロ酸経口薬(ボンビバ®錠100mg)に関するお知らせ

 ビスホスホネート系骨吸収抑制剤であるイバンドロ酸は、従来は注射剤(商品名ボンビバ®静注1mgシリンジ、製造販売:中外製薬・販売:大正富山医薬品)のみ提供されていましたが、2016年1月に同じイバンドロ酸の経口内服薬(商品名ボンビバ®錠100mg、製造販売:中外製薬・販売:大正富山医薬品)が承認され、同年4月より販売されています。ボンビバ®錠100mgの薬価は2,790円、用量用法は月に1錠で、起床時に十分な量(約180ml、コップ1杯)の水とともに経口で内服して、服用後少なくとも60分は、横にならないこと、水を除く飲食をしないこととなっています。ボンビバ®錠とボンビバ®静注は同等の効果を有することが報告されています。なお、現時点では、大学病院では未済用となっています。


ゾレドロン酸水和物(リクラスト®点滴静注液5mg)に関するお知らせ

 ビスホスホネート系骨吸収抑制剤であるイバンドロ酸は、従来は注射剤(商品名ボンビバ®静注1mgシリンジ、製造販売:中外製薬・販売:大正富山医薬品)のみ提供されていましたが、2016年1月に同じイバンドロ酸の経口内服薬(商品名ボンビバ®錠100mg、製造販売:中外製薬・販売:大正富山医薬品)が承認され、同年4月より販売されています。ボンビバ®錠100mgの薬価は2,790円、用量用法は月に1錠で、起床時に十分な量(約180ml、コップ1杯)の水とともに経口で内服して、服用後少なくとも60分は、横にならないこと、水を除く飲食をしないこととなっています。ボンビバ®錠とボンビバ®静注は同等の効果を有することが報告されています。なお、現時点では、大学病院では未済用となっています。


休診のお知らせ

 以下の三浦准教授の外来を福岡で開催される日本リウマチ学会参加のため、休診させていただきます。皆様にはご迷惑をお掛けしますが、ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

4月19日(水) 午後 リウマチ外来(三浦准教授)代診:なし 

4月20日(木) 生物製剤外来(三浦准教授)代診:なし



整形外科リウマチ教室のご案内

 整形外科では、リウマチ患者の皆様とご家族に、関節リウマチについての理解を深めて頂いて、日常生活の中で、より良い療養ができますように、2003年より整形外科リウマチ教室を毎月、開催しております。教室は、事前申し込み不要で参加費無料です。整形外科に通院中の患者さんだけではなく、他の医療機関や診療科で治療を受けておられる患者さん、ご家族や医療関係者も参加いただけます。

 関節リウマチの治療や健康維持に関する話題が中心ですが、それ以外にも様々な話題を取り上げております。気軽に参加できる教室となるようにスタッフ一同、心がけておりますので、初めての方も、安心してご参加ください。

 講演後に、個別の療養や治療に関する相談の時間を設けております。ご希望の方は、病気の状態が良くわかりますように、できるだけ検査結果やお薬手帳などをご持参ください。ただし、希望される皆様とお話できますように、 新規の参加者優先で、 また、お一人当たりの相談時間はある程度で限らせていただいておりますので、質問を予め準備しておいていただけますように、ご協力のほどよろしくお願いします。また、教室では、診察そのものはできませんので、リウマチかどうかわからない場合は、まずは、お近くの医療機関で診察と検査を受けて頂きますように、また、診療をご希望の場合には、整形外科のリウマチ外来を、現在の主治医またはかかりつけ医を通じて初診予約の上、受診していただきますようにお願いいたします。

 さて、3月の教室では、三浦准教授から、関節リウマチだけでなく変形性関節症の患者さんに対して多く行われている膝や股関節などの人工関節の手術について講演させて頂く予定です。皆様のご参加をスタッフ一同、心からお待ちしております。


整形外科リウマチ教室のスケジュール(2017年3月-2017年9月)


日時:2017年3月23日(木)午後1時-2時 

会場:神緑会館1階多目的ホール

演題:「関節リウマチと変形性関節症に対する人工関節置換術」 

講師・司会:三浦 靖史 准教授


日時:2017年4月27日(木)午後1時-2時 

会場:神緑会館1階多目的ホール

演題:「装具のある生活」

講師:澤村義肢製作所 岡田 佳奈 義肢装具士 

司会:三浦 靖史 准教授


日時:2017年5月18日(木)午後1時-2時(第3週です)

会場:神緑会館1階多目的ホール

演題:「リウマチとお口の管理の必要性」 

講師:歯科口腔外科・医療技術部 歯科部門 西井 美佳 歯科衛生士 

司会:三浦 靖史 准教授


2017年6月29日(木)午後1時-2時

会場: 神緑会館1階多目的ホール 

演題:「楽しく学ぼう!食生活のポイント」

講師:栄養管理部 田渕 聡子 管理栄養士

司会:三浦 靖史 准教授


2017年7月27日(木)午後1時-2時

会場: 外来診療棟4階第2会議室(会場が異なります)

演題:「リウマチ患者さんの運動療法〜保存療法から手術療法後のリハビリまで〜」 

講師:リハビリテーション部 松野 凌馬 理学療法士 

司会:三浦 靖史 准教授


2017年8月31日(木) 午後1時-2時30分(時間が異なります)

会場:神緑会館1階多目的ホール

演題:リウマチ患者さんと家族のおしゃべり会

司会:三浦 靖史 准教授


2017年9月21日(木)(第3週です)午後1時-2時20分(時間が異なります)

会場:神緑会館1階多目的ホール

演題:「健康と音楽」 

講師:国際医療福祉大学大学院 山崎 郁子 特任教授 

司会:三浦 靖史 准教授


神戸大学医学部附属病院での患者教室のお知らせ


本格的な春の訪れまであとわずかですが、春冷えにはくれぐれもご注意くださいね。


リウマチだよりやリウマチ教室に対するご意見ご要望は、お手紙で外来受付スタッフにお渡し頂くか、郵便、または、ホームページより電子メールでご送付下さい。

連絡先:〒650-0017神戸市中央区楠町7丁目5-2神戸大学整形外科リウマチ診療グループ宛

発行:神戸大学整形外科リウマチ診療グループ© 発行日:2017.3.1. 文責:三浦 靖史 禁無断転載・引用



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