第105号(2013年8月号[13/8/1発行])

暑中お見舞い申し上げます

 暑い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。体調を崩されませんように、くれぐれもご自愛くださいますようにお願いします。


外来採血室の仮移転に関するお知らせ

 検査部ではこの度、検査室の大規模な改修工事を実施することになりました。そのため、現在2階にあります外来採血室を、1階の眼科外来の向かいでドトールコーヒーの横にありますホスピタルホールに、2013年9月1日(月)から12月28日(金)までの期間、仮移転する予定です。

 仮移転中は、採血採尿の受付と外来採血はホスピタルホールで行います。ただし、尿検査は、尿カップをホスピタルホールで受け取って頂き、2階にあります検査部併設のトイレに移動していただき、そちらで尿を採取してトイレ奥の尿コップ提出窓口へご提出いただく必要があります。工事期間中、大変なご不便をお掛けしますが、改修工事が完了すると検査機器が一新され、検査に要する時間の短縮などが期待されますので、しばらくの間、ご協力いただけますようにお願い申し上げます。


トファシチニブ(ゼルヤンツ®錠5mg)発売のお知らせ 

 ヤヌスキナーゼを標的とした初めての関節リウマチ治療薬であるトファシチニブクエン酸塩(商品名ゼルヤンツ®錠5mg、製造販売:ファイザー・販売:武田薬品)が、7月末に発売開始になりました。ゼルヤンツ®は、5mg錠2,539円を通常1 日 2 回内服するため、年間薬価は1,853,470円と、低分子医薬品ですが、生物学的製剤と同様の高い薬価になっています。また、この薬は新しい作用機序の分子標的薬であることから、厚生労働省から発売後の全例調査の実施が製薬会社に対して課されております。そのため、調査に関わる諸手続を済ます必要があり、当施設で処方できるようになるまで、少し時間がかかる見込みですが、ゼルヤンツ®による治療を希望される患者さんは、主治医までご相談頂きますようにお願いします。


ボナロン®経口ゼリー剤の採用のお知らせ

 骨粗鬆症治療剤として世界初の経口ゼリー剤である、アレンドロネート経口ゼリー剤「ボナロン®経口ゼリー35mg」(製造発売:帝人ファーマ)が、院外処方薬として近日中に採用される予定です。ビスホスホネート経口剤は、起床時に内服する必要がありますが、加齢などによって嚥下機能が低下している患者さんでは、錠剤を飲みにくい場合が少なくありません。ボナロン®経口ゼリー製剤は、既存の週1回投与製剤と同様の効果を持つ一方で、より飲みやすい、他の薬と識別しやすいなどの特長があります。ただし、ゼリー剤であっても、約180ml(コップ1杯)の水とともに内服すること、服用後少なくとも30分は横にならず、水以外の飲み物、食べ物、他の薬をとらないことなどの注意点は錠剤と同じです。また、薬を噛んだり、口の中で溶かしたりせずに服用してください。現在、錠剤を内服されていて、ゼリー剤に変更をご希望の患者さんは主治医までご相談ください。なお、薬価は1包当たり1,300.80円です。


超音波検査を用いた足関節炎の評価に関する研究への協力のお願い

 近年、関節リウマチに対する様々な新薬が開発され、症状がなくなった状態である寛解を達成することが可能となってきました。ただし、寛解を達成するためには、早期診断と早期治療が重要であり、早期診断のために、通常のレントゲン写真に加えて超音波検査やMRIも使用されるようになっています。一方で、リウマチの疾患活動性を把握するためによく用いられるDAS28という評価方法で評価する関節に足首(足関節)は含まれていません。そこで、当科では、足首(足関節)に対して超音波検査を実施することによって、超音波検査による足関節炎の評価の有用性を検討する研究を、倫理委員会の承認を得て行っています。ぜひ、ご協力いただけますようによろしくお願い申し上げます。


休診のご案内

以下の三浦准教授の外来を、休診させていただきますので、ご了承のほどよろしくお願いします。

8月14日(水)リウマチ外来  代診:前田先生

8月15日(木)リウマチ生物製剤外来 代診:なし


整形外科リウマチ教室のご案内

 整形外科では、リウマチ患者の皆様とご家族に、関節リウマチについての理解を深めて頂いて、日常生活の中で、より良い療養ができますように、2003年より整形外科リウマチ教室を毎月、開催しております。教室は、事前申し込み不要で参加費無料です。整形外科に通院中の患者さんだけではなく、他の医療機関や診療科で治療を受けておられる患者さん、ご家族や医療関係者も参加いただけます。

 関節リウマチの治療や健康維持に関する話題が中心ですが、それ以外にも様々な話題を取り上げております。気軽に参加できる教室となるようにスタッフ一同、心がけておりますので、初めての方も、安心してご参加ください。

 講演後に、限られた時間ですが、個別の療養や治療に関する相談の時間を設けております。ご希望の方は、病気の状態が良くわかりますように、できるだけ検査結果やお薬手帳などをご持参ください。ただし、教室では、診察そのものはできませんので、リウマチかどうかわからない場合は、まずは、お近くの医療機関で診察と検査を受けて頂きますように、また、当科での診療をご希望の場合には、水曜日の整形外科リウマチ外来を、できるだけ現在の主治医またはかかりつけ医を通じて初診予約の上、受診していただきますようにお願いいたします。

 さて、8月は、毎年恒例の、リウマチ患者さんと家族のおしゃべり会を、整形外科外来の小林副看護師長を中心に開催する予定です。暑い時期ではありますが、スタッフ一同、皆様の参加を心からお待ちしております。


整形外科リウマチ教室のスケジュール(2013年8月-2013年12月)

日時:2013年8月29日(木)午後1時-2時30分(時間が異なります)

会場:神緑会館1階多目的ホール

演題:「リウマチ患者さんと家族のおしゃべり会」

講師:整形外科外来 小林 久美子 副看護師長及び看護部スタッフ

司会:三浦 靖史 准教授


日時:2013年9月26日(木)午後1時-2時 

会場:神緑会館1階多目的ホール ♫ ♬

演題:「健康と音楽」 

講師:東京工科大学医療保健学部 山崎 郁子 教授 ♪ ♫

司会:三浦 靖史 准教授


日時:2013年10月17日(木)午後1時-2時(第3週です)

会場:神緑会館1階多目的ホール

演題:「使ってみよう!社会福祉制度」

講師:医療ソーシャルワーカー(患者支援センター)

司会:三浦 靖史 准教授


日時:2013年11月28日(木)午後1時-2時 

会場:神緑会館1階多目的ホール

演題:「冬の健康対策:予防接種はしましたか?」 

講師・司会:三浦 靖史 准教授


12月は年末につきリウマチ教室はお休みです。


神戸大学医学部附属病院での患者教室のお知らせ


ゲリラ豪雨や落雷による事故も報告されていますので、天気の急激な変化にはくれぐれもご注意ください。


リウマチだよりやリウマチ教室に対するご意見ご要望は、お手紙で外来受付スタッフにお渡し頂くか、郵便、または、ホームページより電子メールでご送付下さい。

連絡先:〒650-0017神戸市中央区楠町7丁目5-2神戸大学整形外科リウマチ診療グループ宛

発行:神戸大学整形外科リウマチ診療グループ© 発行日:2013.8.1. 文責:三浦 靖史 禁無断転載・引用


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