高齢者のテレビ視聴時間と番組選好
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 調査の方法と回答者の属性に関する詳細は
「調査結果紹介」の頁を参照してください。
 テレビを見ることは、いまでは、ごくありふれた日常的行動になっています。そのためか、老年学(gerontology)研究の中で、わたしが調べた限りでは、高齢者のテレビ視聴行動を真正面から取り上げた研究は内外ともに見当たりません(ご存じの方はぜひ教えて下さい)。しかし、テレビを見ることは、高齢期の生活にとってさまざまな意味を持つと考えます。ここで紹介する結果が議論のきっかけになれば幸いです。

 図1.テレビ視聴時間の頻度分布(全体)
 図2.視聴時間の属性別平均値
 図3.視聴時間の家計水準別平均値
 図4.視聴時間の生活意識別平均値
 図5.高齢者が好んで見るテレビ番組
 表1.番組選好と視聴時間

Sheet1 グラフ 1 Sheet1 グラフ 2 Sheet1 グラフ 3 Sheet1 グラフ 4 Sheet1 グラフ 5


  表1.番組選好と視聴時間
  (完全回答票1,868票について)






 

 
  相 関
  係 数
有意確率
 (両側)
 社会情報番組   0.087   0.000
 娯楽番組   0.260   0.000
 学習教養番組   -0.102   0.000
 映画番組   0.213   0.000
 実用番組   0.053   0.022
    

  表1は、上の図5の結果をもとに、「よく見る」に4点、「ときどき見る」に3点、「ほとんど見ない」に2点、「全然見ない」に1点を与えて主成分分析を行い、得られた主成分に基づいてテレビ番組を5つのカテゴリに分類した後に、各回答者の各主成分得点(番組選好度)と1日当たりのテレビ視聴時間の積率相関係数を算出した結果を整理したものです。この表から、テレビ視聴時間の長い人が好んで見ている番組は、娯楽番組や映画番組であること、学習教養番組を好んで見る人は全体としてのテレビ視聴時間は短いことがわかります。

  
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