神戸大学国際人間科学部
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 准教授
この研究室では、自然と共生する社会を目指して様々な角度から研究を行なっています。フィールドは主に農村地域(兵庫県丹波篠山市、熊本県八代市等)で、人々の自然との関わりを現場で学び、今後に引き継ぐべき資源を発掘し、保全するための研究・実践活動を行なっています。
自然資源を保全するには、自然資源そのものの生態学的な調査と、それらが生息するエリアに住んでいる人々の意識啓発が必要です。これまで、ニホンザルの保全や、河川に生息する生物群を対象に、生態学的な調査と、社会学的な調査を組み合わせて行なってきました。野生動物などの生き物そのものへ興味があるだけでなく、それらを保全する人社会のありようにも興味がある方々の来訪をお待ちしています。
また、人社会を対象としたアプローチとして、ESD(持続可能な開発のための教育)の視座を取り入れています。自然との関わりを大事にしつつ、経済や福祉(人々の幸福)の問題にも視野を広げて考えることができるような教育・研究・実践も行なっています。