古谷 真樹(Furutani Maki)
所属
神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間発達専攻心理系教育分野
神戸大学国際人間科学部発達コミュニティ学科併任
職位・学位
准教授・博士(臨床心理学)
専門領域
睡眠心理学・生理心理学・健康心理学
研究室について
睡眠問題による損失は健康被害のみならず日本経済にも甚大な影響をもたらすことが指摘されています。睡眠改善に取り組むことは個人の健康に留まらず日本社会全体の活性化に対する波及効果があると思われます。当研究室では、不眠をもたらす心理的ストレスからのプロセスを明らかにし、睡眠の質改善や不眠予防に取り組んでいます。
1) 心理的ストレスによる不眠予測およびセルフモニタリングツールの開発
不安や心理的ストレスは不眠症状に先行して生じることが多いのですが、不安や心理的ストレスの評価はあいまいになりやすく、主観的評価と客観的評価に乖離がみられることがあります。心理的ストレスを反映し、不眠を予測する生理指標を明らかにすることで、不眠の早期発見、早期対処を促すことへの貢献を目指しています。2) 学校教育現場での睡眠教育
幼児期から学童期は心身が著しく発達する重要な時期です。この時期の不規則な生活リズムや短時間睡眠は、不眠や日中の居眠りをはじめ、注意や攻撃で切れやすいなど、人間関係や学習の根本的な部分を阻害する可能性が指摘されています。子ども達の規則正しい生活リズムの形成と睡眠確保を目的とした睡眠教育プログラムの考案やその効果検証を行っています。当研究室を希望される方へ
卒業研究では、興味があるテーマを自分で選んで取り組みます。調査や実験などを行い、データに基づく科学論文を作成することが最終目標となります。テーマを見つけるためには、何かを知りたい!これってどうなってるんだろう?というような知的好奇心が何より大事です。生活の中で感じる不思議を一緒に探求しましょう。
大学院では、絶対研究したいテーマを見つけましょう。当研究室は心理学的手法を用いた研究を行っていますので、心理学の研究法や統計法をはじめ、発達心理学、生理心理学、健康心理学などの基礎的な知識を身につけておくことが望ましいです。研究を進めるにあたって英語論文を読むことが基本となるので、学部のうちに英語論文を読むことにも挑戦してみましょう。文化や地域、人種、環境などによる相違点や類似点などたくさんの発見があるでしょう。