何をするのか
ほむらができること
現在までに、ほむらが成功した実験は以下の通り
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様々な火山の不整地における走行
阿蘇山の泥状地帯、伊豆大島三原山のスコリア、三宅島雄山の白化樹木地帯など、様々なタイプの不整地において1時間以上の連続走行を問題なく行っている。


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人道の長距離走行
伊豆大島では、三原山の麓から登山用の人道を使って三原山火口の周回道路まで登り、麓まで降りることに成功している。また、阿蘇山では、下りではあるが阿蘇山公園道路の走破に成功している。
このように、人が歩ける程度に整備された道路であれば、ほむらは問題なく走破する能力がある。特に観光地化されている火山では、遠距離から火口へのアクセス能力があると考えられる。
なお、いずれも途中で充電を必要となるなどの問題が残っているが、現在搭載電池容量を増加させるため改良を継続して行っている。

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傾斜角30度の不整地登坂
伊豆大島、三原山において、傾斜角30度程度の斜面を登ることに成功している。
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ワイヤを使った斜面の降下・上昇
三宅島、七島展望台付近の高さ20m程度の急崖において、ワイヤーをつけて降下、崖の下を走行後、再び上昇して回収する実験に成功している。
火口付近では急な崖があることが多いが、ほむらはワイヤーの助けを借りて崖下まで降り、調査後回収することができる可能性を持っているといえる。

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急斜面の単独降下実験
伊豆大島、櫛形山の急崖からワイヤーをつけていない状態で、崖の上から単独で降下する実験を行った。途中制御不能に陥り崖下まで転落したが、転落後わずかな部品のゆがみを修正するのみで再び走行可能となった。

ほむらでしたいこと
ほむらが目標としている、将来の使用方法は以下の通り
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火口縁から火口内側への投入・観測
阿蘇山や伊豆大島では、平常時でも火山ガスや噴火の危険性から火口内へ人間が立ち入って調査することができない。
ほむらを火口内へ投入し、火山の活動状況に応じて自由に動き回って観測することによって、臨機応変に火山活動を直接観測できるようにしたい。

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噴火中の火山での観測
噴火中の火山は噴石などにより入山することすら危険になるため調査が困難になる。
ほむらを安全な場所から遠隔操縦により噴火中の火山に近づき火山活動を観測できるようにしたい。
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Mobile Sensor for Volcanic Observation "HOMURA"
火山観測用自走式センサー「ほむら」
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2009 11/7更新