<HuSS 第9回研究会>

日時   : 2002 年 10 月 10 日(木) 16:30〜18:30
場所   : 神戸大学発達科学部 F254
話題提供者: 下坂 剛(神戸医療福祉専門学校 非常勤講師)
テーマ  : 主観的無気力に関する研究―新規学卒社会人の離職現象を通じて―

○発表要旨
 近年,わが国の新規学卒社会人の約3分の1が,就職した会社から離職して いるといわれる。こうした現象に対する心理学的アプローチは,未だ十分に行わ れていない。本研究では,離職行動に至る若者の心理を分析し,かつ主観的無 気力による検討を加えることで,離職現象に対する新たな仮説を提案する。
 本研究における仮説モデルは,主に抑うつの病前性格としてのメランコリー親 和型が,主観的無気力との関連をもつかという点をについて,相関的検討を行っ ている。
 また,数名の離職経験をもつ社会人に調査的面接を行い,離職時のプロセスを 質的な側面から検討している。




HuSSトップページへ戻る