<HuSS 第13回研究会>

日時   : 2003 年 10 月 30 日(木) 16:30〜18:30
場所   : 神戸大学発達科学部 F254
話題提供者: 大橋早苗(神戸大学総合人間科学研究科 児童発達論講座 M2)
テーマ  : 中学生の過剰適応を規定する諸要因について

○発表要旨
近年、学校では、不適応という問題に加えて、過剰適応という概念を用いて検討しなくてはならない状況が多く見られる。過剰適応は、本人の示す行動が社会や状況に対して適応的に映るがゆえに、精神的負担からくる子どもたちの内面で生じる葛藤が周囲に理解されにくく、その子どもへの対応が遅れるからである。
本研究では先行研究により、中学生の過剰適応が1) 公的自己意識、2) 私的自己意識、3) 完全主義によって構成されるモデルを仮定し、その検証を行った。
その結果、前述の観測変数によって構成される過剰適応が、負担感とやや弱い相関があることがわかった。



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