はじめてのプログラミング では p5.js のプログラミングが準備作業無しで体験できる p5.js Web Editor を使いました。 ここでは、これから本格的に演習を進めるために用いるツールの準備や使い方について説明します。 他の授業で準備した内容と重なっているところもあると思いますが、一通り確認はするようにしてください。
プログラミングをするのにどのテキストエディタを使うかというのは実はちょっとセンシティブな話題です 参考リンク
その他、特定用途に特化したもの(IDE: 統合開発環境)なども含めると無数にあります。
プログラミング基礎演習では Visual Studio Code の使用を推奨します。
Visual Studio Code は Extension と呼ばれる追加プログラムをインストールすることで、 いろいろな用途向けにカスタマイズして使うことができる汎用的なテキストエディタです。 プログラマには圧倒的人気を誇ります。 自分のパソコンにインストールされていない場合は、リンク先の Download ボタンからインストーラプログラムを入手し、インストールしてください。
これでテキストエディタは準備OKです。
GitHub はプログラミングする人たちのためのSNSのようなWebサイトで、 作ったプログラムを公開したり、他のプログラマと共同で開発したりする仕組みが備わっています。 この演習では課題プログラムのひな型配布と提出に GitHub を使います。 GitHub のアカウントを持っていない人はリンク先から作ってきてください。 重要:アカウント名はよく考えてつけてください。 誰がどのアカウントなのかは別途教えていただきますので、学籍番号や本名をアカウント名にして公開する必要はありません。 ちなみに私は本名でやっています。
次に GitHub Desktop をインストールしましょう。 GitHub は Git というコマンドラインツール(コマンド入力で使うツール)を基盤として作られたサイトですが、 GitHub Desktop を使うと、コマンド入力無しで GitHub を使うことができるので初学者にはお勧めです。 自分のパソコンにインストールされていない場合は、リンク先にある Download ボタンからインストーラプログラムを入手し、インストールしてください。 インストール後、先に作っておいた GitHub アカウントでログインしておきましょう。
続いて、この演習で利用する課題プログラムのひな型を入手しましょう。 GitHub にログインした状態で招待リンク(※神戸大学LMSに記載)を開いてください。 しばらく待つと(リロードすると)"Your assignment repository has been created" と表示されますので、その下に表示されるリンクを開いてください。 これで GitHub 上にみなさんがこれから書き換えていくプログラムのひな型が用意されました。 GitHub ではプログラム置き場のことを「リポジトリ」と呼びます。
作成した JavaScript のプログラムは GitHub 上で公開動作させることが可能です。そのための GitHub Pages の設定を行います。 提出されたプログラムを GitHub 上で動作確認する場合がありますので、必ずこの設定は行ってください。
公開サイトの URL は Pages の設定ページに表示されますが、 Save ボタンを押してから実際に公開されるまでに少し時間がかかることがあるようです。 少し経ってから確認してみてください。
次に、GitHub にあるリポジトリのクローンを自分のパソコンに作って、自分のパソコン上で編集できるようにします。 自分のリポジトリのページに緑色の Code というボタンがあるはずです。 これをクリックして、表示されるメニューから Open with GitHub Desktop を実行してください。 GitHub Desktop を開く許可が求められるので許可してください。
GitHub Desktop で Clone a repository というダイアログが開きます。
Local path を適切に設定したら Clone ボタンを押してください。これでひな型の入手は完了です。
GitHub Desktop から Visual Studio Code を開くように設定しておくのが一番便利です。 GitHub Desktop の設定画面 (メニュー File > Options) の Integrations にテキストエディタの設定項目 (External Editor) がありますので、Visual Studio Code を選択しましょう。 この設定がされている状態で、メニュー Repository > Open in Visual Studio Code を使うと、ひな型プログラムが Visual Studio Code で開きます。
Visual Studio Code の左側にフォルダ中のファイル一覧が表示されるので、1つ1つのファイルはそこから開くことができます。 表示されない場合は、メニュー「View > Explorer」で開いておきましょう。
フォルダの中にある sectionN-N という感じの名前のフォルダの1つ1つに p5.js のプログラムのファイルがあります。 index.html と sketch.js です。 基本的には index.html は編集しません。主に編集するのは sketch.js の方になります。
JavaScript のプログラムを動かすにはウェブブラウザを使います。 どのブラウザを使うかもテキストエディタと同様にセンシティブな話題ですが、 コンソールに出力される JavaScript のエラーメッセージがわかりやすいので Chrome か Edge を使うことをお勧めします。
今回は先ほどインストールしておいた Live Server を使います。 Live Server は自分の PC 上で自分専用のウェブサーバーを起動するもので、 プログラムを書き換えて保存したときに自動的にブラウザで再読み込みされるなどちょっと便利にプログラミングできます。
ウェブブラウザには、プログラムの動作を詳細に観察するためのデベロッパーツールが搭載されています。 プログラミングの勉強に大変役立ちますので早めに慣れておきましょう。
console.log(...)
で出力したメッセージを見ることができます。1 + 1
と入力して Enter で実行してみてください。続いて、デバッグ機能を使ってみましょう。 プログラムは普通、すごい速さで実行されてしまうのですが、 デバッグ機能を使うと実行を止めたり、ゆっくり一歩ずつ実行したりすることができます。 講義テキストに含まれるプログラムを予習するときにもぜひ使ってください。
自分のパソコン上でプログラムを編集したら、GitHub Desktop を使って、変更内容を GitHub 上に反映させましょう。 この講義では毎回この方法で課題等を提出していただくことになります。