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ストループ効果はJ.R.Stroopが1935年にJournal of Experimental Psychology誌に発表した「色と単語が意味的に不一致な色単語
を命名するときに反応時間が遅れる干渉効果」です。
この効果は、命名反応をするときに生じ、単語を読むときには生じない
ため、単なる刺激が異なるために生じる効果ではなく、干渉の非対称性として知られている一見すると単純な効果のようで
実は奥の深い効果です。MacLeod, C.(1991)によって18の派生効果としてストループ効果をまとめており、これら18の効果を
説明することがストループ効果の説明に求められています。
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ストループ効果について、当研究室で長年研究を行っています。
比較的入手しやすい本として、当研究室の嶋田教授が以下の本をまとめていますので、ご覧ください。
少しデータは古いですので、改訂をする必要があります。
「ストループ効果−認知心理学からのアプローチ」嶋田博行著 培風館 1994年
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先に述べたようにストループ(Stroop, J. R.)は、NashvilleのPeabody Collegeで研究をしていました。
Peabody Collegeは今は、隣接したヴァンダービルト大学(Vanderbilt University)と統合し、今は、ヴァンダービルト大学のPeabody Collegeとなっています。
幾度か訪問する機会を得、オリジナルのストループ効果が入り口に掲示されていますので、その写真をこのサイトで以下に
ごらんいただけます。また、ストループがすんでいた家、今はご子息が住まわれている家の写真をごらんいただけます。
こちらの大学では、G.D.Logan、J.Zbrodoffほか、Stroop効果の研究が盛んです。今年も訪問しました。
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写真をクリックすると大きい写真が開きます。 |
 
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G. D. Logan研究室 ストループが住んでいた家 オリジナルのストループ図版 撮影する嶋田教授
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オリジナルのストループ図版は日本では知られていませんが、写真を見ていただくとわかるように、
purbleとbrownとgreenとblueの4色でした。また最初の行は練習試行用のものがついていました。
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