2003年度ゼミ生の募集について


 2002年度前期の講義「比較経済論」は、必修の講義時間と重なり、今回ゼミを志望される昼間主2年生の皆さんは受講ができませんでした。後期の「外書演習」の受講生数から判断するに、色々と風評があることと思いますが、まずは"YOSHII, Who? 吉井って誰だ?"を解消すべく、以下を読んでゼミの選択の参考にして下さい。

1.どのような学生にきて欲しいか
 私の研究対象は、ロシア、中・東欧経済であり、これら旧社会主義国における市場経済への移行問題に関心があります。そして、この問題を考えるため、移行国が目標としている市場経済システムとはどのようなものかに関心があります。詳しくは、私のホームページにある履歴、著作などのページを参考にして下さい。

 ですから、もちろん旧社会主義国の市場経済移行に関心を持っている学生を歓迎と言いたいところです。しかし、中国は別として、ロシアや中・東欧諸国の市場経済移行に関心をもつ学生が1学年に10名もいるとは思えません。ということで、ゼミではこれまで旧社会主義国の経済問題や移行問題を取り上げたことはあまりなく、日本、米国、旧社会主義国を含む欧州、アジア太平洋地域諸国の幅広い経済問題を基礎的な経済学の知識を利用しながらゼミ生と一緒になって考えてきました。(今年度は、関心を持っている学生が数名いたことと、本が出たところだということもあって、市場経済移行の勉強をしていますが、例外です。)

3年次のテキスト
2002年生 昼間主 前期は雑多なもの、後期は溝端・吉井『市場経済移行論』
1999年生 昼間主 小野善康『景気と経済政策』岩波新書
夜間主 日本経済新聞『ゼミナール日本経済』
1998年生 昼間主 OECD, "World in 2020"
1997年生 昼間主 酒井泰弘『情報の経済学』東洋経済新報社
また、『経済財政白書』(経済白書)を読んでもらって、日本経済の現状について勉強してもらっています。

  *2000年度と2001年度は、2001年度に在外研究で1年間日本を留守にしたため、ゼミをとりませんでした。

 結論:皆さんの周りに広がっている色々な問題を経済(学)の視点から積極的、意欲的に勉強してみたいと思っている学生を求めます。

2.ゼミでは何をするのか
3年次
ミクロ・マクロ経済学の勉強を随時取り入れながら、日本や世界の経済の現況を俯瞰できるようなテキストを読みたいと思います。EconomistやFinancial Timesなどのエッセーも読んで、英語の勉強もできればと思っています。なお、テキストはゼミ生と相談の上決めていきます。
三ゼミはこれまで参加したことはありませんが、参加して欲しいなと思います。このような対外ゼミ討論会に参加しない場合は、ゼミ内討論会を行います。
1ヶ月に1冊くらいは教科書や小説やコミック以外の本を読もう。
工場見学
これまでに白鶴、川崎重工業明石工場、コープこうべ食品工場、キリン神戸工場、アサヒビール西宮工場などへ行っています。
拙宅でバーベキュー大会をしてきました(OBも参加)。
コンパ:酒を飲むことは嫌いではありません。
その他、相談に応じます。
4年次
卒論の作成を行います。

ちなみに、2001年3月卒業生の卒論のタイトルは次のようなものでした。

(昼間主)
特許制度の歴史と仕組み
東南アジアの都市化問題
"地方財政危機の現状と課題―大阪府の財政再建―"
博覧会と都市の魅力づくり
ナスダック・ジャパンについて
ドイツ連邦銀行と2つの通貨統合
1980年代後半の金融政策とバブル経済
ファッションビジネスの世界について
豊かさとは何か
(夜間主)
開国・開港による日本経済の変化と維新政府による近代化の道のりについて
航空輸送における規制緩和
鉄鋼業―競争と強調のダイナミズム―
IT時代』―THE IT AGE―
インターネット時代の音楽産業の変化
激動する金融産業
インフレとデフレの予防と現代におけるその対策について―どうすれば現金の目減りを防げるか―
日本格闘経済論
リサイクルの経済

希望があれば、卒業旅行。(べつに卒業旅行にこだわりませんが)
これまでに行った所:城崎、フルーツフラワーパーク、
鈴鹿・長島温泉など

3.希望者が定員を越えたときの選抜方法
*面接します。
   上に欠いたような問題意識をもって、ゼミに活発に参加してくれそうな人を(直感で)選びます。
   成績はいいに越したことはありませんが、すべてではありません。

過去の統計(昼間主のみ)

就  職  先
メーカー 金融 サービス・流通 公務員 大学院 その他
1994年度生 12 0 2 3 2 1 0 4
1995年度生 11 1 3 3 2 1 1 2
1996年度生 9 2 2 1 1 4 0 3
1997年度生 5 4 0 3 1 1 1 3
1998年度生 8 1 3 0 0 3 0 3
1999年度生 7 5 4 1 1 2 1 3
2002年度生 4 7

4.ゼミ生一言集(順不同です)
私たちのゼミは、ロシア・東欧経済だけでなく、中国や日本経済を学んだり、パソコンの講習会や社会見学があったりと自分の学びたいことを学べるところです。また、皆が仲良く、なごやかな雰囲気でやっています。まだ何を学びたいか迷っている人や楽しくやっていきたい人にはお勧めだと思います。
ゼミの中で、何か自分の学びたいことを見つけるのも決して遅くないと思います。私にとって学生生活は勉強だけじゃなくて自分のやりたいことに全力で取り組めてなんぼです。
実はとても優しい先生です。
楽しいです。
吉井ゼミは自由なところではないかと思います。もちろん発表をしたりなど個人に課せられたことも多いですが、学生に任される部分も多いです。また、ゼミの人たちは仲が良いと私は思います。バーベキューやビアガーデン、飲み会等が行われました。
吉井ゼミは心のオアシスです。
ボルシチ大好き(@_@) ピロシキ大好き(@_@)
他の授業の知識もより深まります
できるだけ学生の目線に立って、学生といっしょにあたたかい雰囲気のゼミを作ってくれる先生です。でも、あたたかい雰囲気に負けて、ゼミの時間中に寝てしまわないように要注意!
勉強できるゼミです。けど、思〜いっきり楽チンすることも可能です。わたしはモチロン・・・すいませんっ(>_<)

5.質問がある場合
メールをお送りください。

それでは、皆さん、自分にあったゼミを選んでください。Good Luck!