研究紹介(修士1回生):中村 嘉伸

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プロフィール
中村 嘉伸(なかむら よしのぶ)
1975年生まれ
1997年日本福祉大学経済学部経営学科卒業
2006年大阪リハビリテーション専門学校2部理学療法学科卒業、理学療法士免許取得
2012年LSVT BIGライセンス取得
2018年がんのリハビリテーション研修修了
2023年パーキンソン病療養指導士
2025年認定理学療法士(神経筋障害)
    神戸大学大学院保健学研究科リハビリテーション科学領域博士前期課程入学
医療法人公仁会 姫路中央病院リハビリテーション科に勤務



研究テーマ:

パーキンソン病におけるクロノトロピックインコンピタンスの病態解明
パーキンソン病(Parkinson's disease,:PD)は、進行性の神経変性疾患であり、運動機能障害や非運動性症状が多岐にわたる特性があります。その非運動症状の中で自律神経障害による多様な症状を伴うことが知られており心拍数の調整機能にも影響が及ぶことが指摘されています。クロノトロピックインコンピタンス(Chronotropic incompetence:CI)は運動中に心拍数が適切に上昇しない病態であり、心臓の拍動を調節する自律神経系、特に交感神経の機能不全によって引き起こされるとされています。パーキンソン病では、MIBGのスコアに象徴されるように心臓への交感神経支配が損なわれることが報告されておりCIの発症に関与している可能性があります。CIを呈した PD患者においては運動耐容能の低下、易疲労感、QOL低下に関連している可能性があるといわれています。
PDにおけるCIの病態メカニズムは未だ十分に解明されていませんがPD患者におけるCIの有無とその重症度、また心臓自律神経機能指標との関連を評価し、PDにおけるCIの病態生理を明らかにしたいと考えております。



学会発表:
「当院におけるパーキンソン病運動療法LSVTプログラムへの取り組みについて」第15回日本臨床医療福祉学会2017年9月1日-2日 oral

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