若杉 誠
ℹ宣伝 神戸大学附属中等教育学校で開校以来取り組んできた卒業研究の指導についての図書が発売されました.SSH等での課題研究や,「総合的な探究の時間」の指導に際し,多少なりとも参考になればと思っております.ぜひご購入・ご活用頂ければ幸いです.
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📄 履歴
- 教育歴
- 神戸大学附属中等教育学校教諭(2013-)
- ほか神戸薬科大学非常勤講師(リメディアル教育)等
- 業務経験
- 中学校・高等学校理科の物理的領域を中心に,他の領域や数学科の授業も行った経験がある.その他,教育実習の指導・教職実践演習のゲスト講師なども担当.校内業務としてはホームルーム担任と並行してSSH事業推進担当や学校図書館,探究教育・国際教育・道徳教育・生徒会指導・校務情報化などを主に経験.
- 学位
- 学士(教養),修士(学術) 〔専攻:物理学(物性理論) 修士論文は拘束系の剛体の古典力学を扱った.〕
- 資格
- 中学校・高等学校教育職員免許状(専修:理科,一種:数学・情報),司書教諭,学芸員
- 受賞
- 日本物理学会物理教育功労賞(2020)
- 関心
- 理科教育(特に理論・計算物理学),探究学習,特別活動,道徳教育,学校図書館,カリキュラム設計,学校経営などのトピック
📖 出版・発表等
著書
- 林 創・神戸大学附属中等教育学校(編著),『探究の力を育む課題研究:中等教育における新しい学びの実践』,学事出版(2019),ISBN: 978-4-7619-2543-7,第4章第1節「オリエンテーション」(pp. 56-57,岩見理華と共著)・第5章第4節「少人数で構成される講座(ゼミ)の指導のポイント 」(pp. 92-97).第4章第1節では課題研究の動機づけの役割を果たすオリエンテーションについて,第5章第4節(過去の報告を大幅改訂)では高等学校教員が実際に少人数セミナーを指導する際の留意点やポイントについて述べた.
- 林 創・神戸大学附属中等教育学校(編著),『探究の力を育む課題研究:中等教育における新しい学びの実践』,学事出版(2019),ISBN: 978-4-7619-2543-7,第4章第1節「オリエンテーション」(pp. 56-57,岩見理華と共著)・第5章第4節「少人数で構成される講座(ゼミ)の指導のポイント 」(pp. 92-97).
査読なし報告
- 若杉 誠,「物理基礎・力学(探究活動)」,『「スタンダード作り」基礎資料集』(第2集),京都大学大学院教育学研究科E.FORUM(2017),pp. 133-136.物理基礎における「探究活動」の実践を,「本質的な問い」に答える「永続的理解」を獲得するためのパフォーマンス課題として設計しなおした.
- 若杉 誠,「卒業研究セミナーにおける指導の実践」,『平成27年度(第一年次) SGH研究開発実践報告書』,神戸大学附属中等教育学校(2016),pp. 101-106.第5学年・第6学年において開講している卒業研究セミナーを題材に,自由度の高い探究活動における教員の指導のあり方について考察した.
- 若杉 誠,「物理基礎・力学(探究活動)」,『「スタンダード作り」基礎資料集』(第2集),京都大学大学院教育学研究科E.FORUM(2017),pp. 133-136.
授業実践
- 若杉 誠,「第3学年~第6学年 総合的な探究(学習)の時間 授業実践報告:調査結果から研究計画を深める」,『研究紀要 神戸大学附属中等論集 第6巻(別冊)』,神戸大学附属中等教育学校(2022),pp. 115-121.下記2020年度の実践をより一層深化させ,「実験の考察および新たな実験計画の策定」という探究学習指導の最も根幹部の指導に焦点を当てた報告.授業動画のダイジェストもYouTubeに掲載している.
- 若杉 誠,「第3学年~第5学年 総合的な探究(学習)の時間 授業実践報告:異学年協同ゼミ:研究成果を発表する」,『研究紀要 神戸大学附属中等論集 第5巻(別冊)』,神戸大学附属中等教育学校(2021),pp. 106-119, 111-112.全国的にも類を見ないと考えられる,1人1テーマを課す探究学習における,第3学年(中学校3年生相当)~第5学年(高等学校2年生相当)から構成されるセミナーを基盤とした指導の実践を報告した.なお,冊子編集の都合上矢景裕子の担当部分が入り混じっている.
- 若杉 誠,「第3学年 道徳の時間 授業実践報告:より善い生き方を議論する」,『研究紀要 神戸大学附属中等論集 第3巻(別冊)』,神戸大学附属中等教育学校(2019),pp. 207-213.道徳教育を「自らの生活とは直接は関係のない綺麗ごと」にさせないために,「考え,議論する道徳」の実現を目指して「子どものための哲学」(philosophy for children, p4c)の手法を取り入れた.道徳性の涵養,あるいは議論することそのものについては課題が残る実践となったが,道徳的価値についての理解は大きく深めることができた.
- 若杉 誠,「第2学年 理科(地学的領域) 授業実践報告:日本の天気」,『研究紀要 神戸大学附属中等論集 第2巻(別冊)』,神戸大学附属中等教育学校(2018),pp. 88-93.オープンデータから作成した全国各地の平年値の雨温図に基づき,日本や世界各地の気候について考察する教科横断型授業を試みた.自ら問いを立て,考察するという探究の手法に特に重点を置いて指導した.
- 若杉 誠,「第4学年 理科(物理基礎) 授業実践報告:探究活動」,『研究紀要 2014』,神戸大学附属中等教育学校(2015),pp. 71-76.年間における物理基礎の授業の末尾に,「探究活動」として重力加速度を測定するという課題を与えた.方法は生徒自らに立案させ,探究の結果をポスターセッションの形式で相互に発表させた.
- 若杉 誠,「第3学年~第6学年 総合的な探究(学習)の時間 授業実践報告:調査結果から研究計画を深める」,『研究紀要 神戸大学附属中等論集 第6巻(別冊)』,神戸大学附属中等教育学校(2022),pp. 115-121.
発表
- 若杉 誠,「探究実践の反復により経験的・系統的に育成する探究技能」,大阪大学高大連携フォーラム「探究の実践に学ぶ2024~探究を振り返る~」,大阪大学(2024. 8).勤務校で取り組んできた探究学習に係る中高一貫のカリキュラムについて,学年ごとの重点の置き方や探究指導のための縦割りゼミナールの経営に焦点を当てて報告した.
- 若杉 誠,「中高一貫教育およびスーパーサイエンスハイスクール指定を活かした科学教育のカリキュラム開発」,近畿地区国立大学附属学校研究分科会理科,大阪教育大学附属天王寺中学校(2024. 8).勤務校で取り組んできた科学教育に関する広義のカリキュラム開発について,教育課程内の取り組みに限らずに,総合的な学習/探究の時間や希望者参加の課外活動などを含め,取り組みの実践を包括的に報告した.
- 若杉 誠,「「科学について教える」と「科学を教える」:科学哲学を参照した理科教育実践」,科学基礎論学会,2023年度秋の研究例会,ワークショップ「科学哲学と中等教育における科学教育」,神戸大学(2023. 11).中等教育における現状のメタ科学の教授についての現状を報告した上で,自身の理科教育の中で科学哲学の教授を取り入れた実践,また科学哲学を参照しながら科学を教授する実践について報告した.
- 若杉 誠,「教育目標の達成に資するためのスーパーサイエンスハイスクール事業:本校の目標「グローバルキャリア人育成」を目指したEducation for 2070」,全国附属学校連盟高等学校部会教育研究大会附属のあり方分科会,大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎(2023. 10).勤務校が2020年より指定されているスーパーサイエンスハイスクールの研究開発方針とその学校経営のあり方および課題について,設立以来の経緯を参照しながら報告した.
- 若杉 誠,「ウェブだけではなく図書も引用させるために学校図書館は何ができるか」,全国附属学校連盟高等学校部会教育研究大会図書館分科会,筑波大学附属駒場高等学校(2019. 10).生徒が提出した卒業論文で引用されている文献を調査するとともに,生徒に質問紙調査を行うことで生徒の引用に関する実態及びその意識を調査し,指導する教員へのヒアリングも踏まえてどのような介入が有効か考察した.
- 若杉 誠,「『理数探究基礎』を見据えた授業『サイエンスリテラシー』のカリキュラム開発」,全国附属学校連盟高等学校部会教育研究大会理科分科会,広島大学附属高等学校(2018. 10).「理数探究基礎」では「探究の過程」において必要とされる知識・技能を習得させることを求めている.これらの知識・技能について系統的指導を行うカリキュラムを開発し,実践した(使用ワークシート).
- 若杉 誠,「キャリア教育と学校図書館:校外研修における探究活動を題材に」,全国附属学校連盟高等学校部会教育研究大会図書館分科会,東京学芸大学附属国際中等教育学校(2017. 10).探究活動のテーマ選択を通した将来のキャリア指向の明確化について,学校図書館の立場からのサポートを試みた.
- 若杉 誠,「探究実践の反復により経験的・系統的に育成する探究技能」,大阪大学高大連携フォーラム「探究の実践に学ぶ2024~探究を振り返る~」,大阪大学(2024. 8).
招待講演・講師派遣
- 大阪大学オンラインフォーラム:探究の実践に学ぶ~探究を深める・繋ぐ~ 「『個別最適な探究 』 × 『 協働的な探究 』:個人探究を支える縦割りゼミナール」(2022. 8).1人1テーマでの探究学習を効果的に指導するための異学年縦割りセミナーの実施について,本校での実践を実践報告するとともに,パネリストとして討議を行った.
- 大阪大学 高校教員向け探究学習指導セミナー 2019夏 分科会「探究学習をどのように指導すればよいのか」(2019. 8).
- 大阪大学オンラインフォーラム:探究の実践に学ぶ~探究を深める・繋ぐ~ 「『個別最適な探究 』 × 『 協働的な探究 』:個人探究を支える縦割りゼミナール」(2022. 8).
🏫 教材等
物理学
- Coriolis力シミュレータ.静止系・回転系それぞれでの背景をON/OFFさせることで,回転運動に係る見掛けの力が慣性の法則に起因することを実感する.モバイル対応はまた後日.
- 電気力線描画シミュレータ.2次元なので対数ポテンシャルとしている.電気力線計算のアルゴリズムは森永による.
- 波動干渉シミュレータ.2次元波動であるが,Green関数はBessel関数を用いるのではなく,正弦関数を距離の平方根で減衰させている.
- 実験評価のルーブリック.実際の評価はもっと大括り的に行っており,本ルーブリックはむしろ生徒に配布して,自らレポートを改善させたり,フィードバックを返す際の参照対象としたりといった目的に用いている.
化学
- 周期表Challenge.各元素の元素記号,英語名,日本語名を答えるウェブクイズ.10,000点を超えたらえらい.
生物学
- 生物情報科学・系統樹制作演習.表計算を用いてLevenshtein距離を計算し,距離行列から最短距離法を用いて系統樹を作成する演習.Excelシートを配布して行った.塩基配列はNCBIのデータを用いた.やはり表計算で情報処理を行うには限界がある感が否めないが,さりとて高校生にプログラミング技能を要求できない教育課程を組んでいる以上,表計算は便利な道具ではある.
宇宙地球科学
探究学習
- 探究技能習得授業のワークシート.研究倫理,統計処理,文章・図表の作成法などを扱った.
ICT活用
- JPEGs to PDF. 遠隔教育の実施にあたり,生徒の手書きの提出物をオンラインで回収したい.その際に活用できる,生徒のスマートフォン等で撮影した写真をPDFにまとめるウェブアプリケーションを制作した.外部サーバにデータをアップロードすることなく,全てクライアントサイドで処理が完結するため,セキュリティ上も安心である.なお,Internet Explorerでの動作は未確認.Windowsから利用する場合は,EdgeもしくはFirefox, Chrome等を使用いただきたい.
教職課程・教員研修
- 教職実践演習講義スライド.本校理科教員で分担してオムニバス授業を行った.若杉は主に物理学分野・学習評価に焦点を当てて講義した.
- 「探究学習をどのように指導すればよいのか」.大阪大学のセミナーで現職教員向けに標記のタイトルの講演を行った際のスライド.
その他
- 都道府県界shpファイル.市区町村界は地球地図日本に公開されているが,都道府県界は手頃なのが見つからないため,地球地図日本のデータを結合した.QGISやGNU R(sfパッケージなど)を用いて地図描画ができる.地理教育などにぜひ.
- ⬇以下β版,工事中
📨 連絡先
📮 658-0054
兵庫県神戸市東灘区住吉山手5-11-1
☎ 078-811-0232
🖥 wakasugi 📧 port.kobe-u.ac.jp(教育研究・業務に関する連絡)
🖥 wakasugi 📧 schools.kobe-u.ac.jp(本校生徒の授業等に関する連絡)
兵庫県神戸市東灘区住吉山手5-11-1
☎ 078-811-0232
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