(1)第1の考え方

(2)第2の考え方

(3)第3の考え方

財政把握の諸類型

     
  1. カメラリズム(Kameralismus)

    富国強兵と殖産興業
    領地収入(ドメーネン)と特権収入(レガリーエン)→懇願税(ベーデ)
    有産国家から無産国家へ

     

  2. 「ドイツ財政学」

    正統派財政学
    自由主義と社会主義とたたかう
    租税論が中心、社会政策との結び付き
    経費膨脹の法則
    日本の財政学に影響

     

  3. 財政社会学(Fiscal Sociology)

    租税国家(Steur Staat)の危機

     

  4. 重商主義(Merchantilism)の財政論

    富国強兵(カメラリズムの場合は非常に強く行政的な面が出るが、もっと広く経済政策的)

    (1) 国庫の経費は生産的
    (2) 内国消費税は良税
    (3) 公債は生産的

     

  5. 古典派経済学の財政論

    従来はいい政策を実施すれば、財政はうまくいくし、国民経済もうまくいくと考えていた。
    スミス(Smith, A.)は国が豊かになれば財政は豊かになり、おのずから財政政策はうまくいくと考えた。

    国富を増進させる→労働価値説
    生産的労働と不生産的労働

    (1) 国庫の経費は不生産的
    (2) 内国消費税は良税ではない
    (3) 公債は不生産的


          第0章参考文献

宇佐美誠次郎『財政学』青木書店,1986年。

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