国庫支出金

その種類

  1. 国庫負担金
     地方団体が行う仕事のうち国家的利害が強く,国の負担割合が法令で定まっているもの(1.一般行政費国庫負担金・・・普通国庫負担金とも呼ばれ,国と地方相互の利害に関係がある事務でなお国が進んで負担する必要のある経費に関するもの,義務教育費,生活保護費,保健所費,老人保険費,児童保護費など,2.建設事業費国庫負担金・・・公共事業費国庫負担金とも呼ばれ,国民経済に適合するように樹立された計画にしたがって行われる経費に関するもの,道路・河川・港湾等の土木施設,林道・漁港等の農林水産施設,公営住宅,児童福祉施設などの建設に係わるもの,3.災害復旧費国庫負担金)
  2. 国庫委託金
     ほんらい国の仕事であるものを行政効率の観点から地方に委託する場合に交付される国庫支出金で,委託費とも呼ばれる。機関委任事務に対する国庫の負担であり,国会議員の選挙費,国の統計調査費,外国人登録事務費などがある。
  3. 国庫補助金
     国が政策上の見地から特定の施策を推進・奨励するために交付される「奨励的補助金」と地方団体に対して特定の経費の負担軽減を図るために交付されるものを「財政援助的補助金」と呼んでいる

特定補助金としての国庫支出金

超過負担問題

単価差:実際の経費よりも低く補助単価が決められることから発生するもの
数量差:補助対象の数量(保育所の保母数など)を低く見積もるところから発生するもの
対象差:補助対象を狭く限定する(土地を対象除外とするなど)ところから発生するもの

シャウプ勧告における国庫支出金

 行政責任明確化の原則から1つの行政事務に複数段階の政府が関与することを否定した。
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