アジアの動物園には旅行がてら,結構頻繁に訪れています.意外と静かですし,アジア的な喧噪から逃れるにはもってこいの場所です.
台湾 新竹 新竹市立動物園(2025)
新竹動物園にはちょうど10年前に行きました(掲載済み).そのときはずいぶんとこぢんまりしたところだったのですが,今ではずいぶん様変わりしています.
まずはエントランス.前とは似ても似つかないくらいに立派になっています.お金掛けてます.基本的にキャッシュレスです(キャッシュでも行けますが).展示にも非常に気を遣っていて,特にトラはいろんな角度から見ることができます.
室内展示も驚くほどの充実ぶりです.オランウータン,カバ,など動物園の王道を行っていますが,なぜかゾウさんはいません.いろいろ事情はあるのだろうなぁ,と思いますが.最後は動物園の外にある公園に咲いていた河津桜です.時期的に遅かったので,ちょっと少なかったですが,公園内にはそこかしこに河津桜が咲いていました.日本との縁の深さを感じる新竹市立動物公園でした.
マレーシア クアラルンプール クアラルンプール動物園(2023)
クアラルンプール市内から車で30分ほど行ったところにあります.大都会のクアラルンプールにあるとは思えないほどの静かなところです.
シンガポール動物園となんとなく感じが似たエントランスです.中に入ると広々としていてさすがASEANの動物園という感じです.ただし,動物園所属ではない動物も園内には出没します.写真真ん中のサルはどう見ても野生です.
人気のカピバラさんもしっかりいますし,ASEANの動物園では結構見る機会が多いホワイトタイガーもいます.オランウータンはちっちゃな子どもを挟んで仲よさそうでした.
ここの大スターはやはりパンダのようです.2頭いて専用の施設でのんびり暮らしていました.回廊がうまくデザインされているので,いろんな確度からパンダを観察できます.スターの定番のゾウさんやベンガルトラもいて,満足度大です.
マレーシア クアラルンプール クアラルンプールバードパーク(2023)
2度目の訪問のバードパークです.これは中心地の一角の山の中にあるのですが,エントランスまでの坂道がかなり大変です.
行ってみて改めてわかったことに,このバードパークは斜面にできているため,かなりの高低差を歩くことになります.その途中にオウムやインコを中心とした施設があり,放し飼いの鳥たちを楽しむことができます.エミューもいますが,これはケージ内です,当然ですが.
バードパークではサイチョウの餌付けショーもやっていて,木の実を上手に加えるサイチョウが大人気でした.園内は本当に広く,アップダウンの空間をずーっと歩いて行く感じです.良い運動になりますが,広い空間のためか,やはりサルのちん入者がいたりします.
マレーシア クアラルンプール クアラルンプール水族館(2023)
ペトロナスタワーのある公園地区の地下にある比較的新しい水族館です.
さすがに空間的に限られているので,手狭感は拭えませんが,その狭さをものともしない凝った展示の力を感じます.まさにマレーシア版「たけすい」かも,です.ポップもたけすい並に充実しています.
ここの最大の呼び物は「海の回廊」でしょう.動く歩道に乗って15分ほどアクリルのトンネルから魚たちを観察できます.中には「シャークケージ」のパロディもあったりして,なかなか飽きさせません.値段はちょっと高めですが,見応え十分です.がんばれ,マレーシアのたけすい!
スリランカ コロンボ デヒワラ動物園(2019)
遠すぎてなかなか行くことが難しいスリランカですが(関空からの直行便がない!),縁あって行くことができました.
スリランカというと,内陸の自然保護区やゾウさんの保護施設などが有名ですが,首都コロンボにもしっかり動物園があります.
デヒワラ動物園はコロンボの南部に立地していて,ダウンタウンから車(UBERを利用するのが一番便利)で30分くらいで行くことができます.
入り口の建物は以外と立派ですが,住宅地が近くなせいか,かなりわかりにくい場所にあります.入場料(外国人向けは結構値段がします)を支払って入 ると,階段・スロープがあり下っていくことになります.下りきったところくらいにコビトカバがいます.今ならおちびさん(これは本当に子供)を間近で見ることができます.正面くらいにはペリカンが群れをなしているのを見ることができます.
スリランカは原産地ではないと思いますが,ベンガルトラは人気でした.そうしている間にゾウさん舎の前に.ちなみに,ゾウさん舎は何カ所にも分かれて設置されています.さすが本場.大型の施設の方では4,5頭のゾウさんがお休み中でした.こっちはもっと近くで見ることができるように,見学施設は2階建てになっています.1階部分にはレリーフが施され,相当近くでゾウさんを観察できます.
ここで是非とも見ていただきたいのが,オランウータンの親子です.お父さん,お母さん,おちびさんと揃って同じエリアで暮らしているのは相当珍しいと思います.おちびさんはずいぶんと甘えん坊で,お母さんから片時も離れません.ほんとうにべったり,という感じで,微笑ましいです.近くにいたお父さん,意外にも(?)落ち着き払っていました.
それで,こちらの動物園の最大の呼び物はやはりゾウさんショーでした.1日に2回ある(このショーは午後3時のもの)ショーは2カ所あるエレファント・ガーデンのどちらかで開かれるようで,始まる10分前にはかなりのお客さんの数でした.ショーは15分ほどですが,ご挨拶から始まって,ボール遊び,丸太運び,ごろん,など盛りだくさんな内容で,歓声が止むことはないほど盛況でした.
この動物園は意外なほど広く,また様々な動物をいろんな角度で観察させてくれます.シロサイなんか,手が届くほどのところで見ることができます.園内にはバタフライガーデンがあったり(入館は4時30分までですが,結構融通が利きます),サルも何種類もいたり,と3時間たっぷりと動物たちを満喫できます.
ベトナム ホーチミン動物園 (2010)
都心からすぐのところにある割には静かで広いです.公営なので入場料は激安です.一応英語の説明もあったと思いますが,そんなのなくても十分楽しめます.アジア象(2頭)のリアクションがすばらしい.池のエリアでのんびり過ごすのも良いです.ちなみにこの動物園にもホワイトタイガーがいました.東南アジアの動物園には多いのかも知れません.
(2016)
以下は2016年に再訪したときのものです.
やはりゾウさんは元気です.が,今回は元気なキリンも発見.後ろがマンション群であるところがシュールです.今回はホワイトタイガーは二頭になっていまして,仲良く水浴びです.カバも当然水浴び(沐浴?)です.キツネザルも元気そのもの.ちなみに,サルの類いは脱走していて,ほぼ放し飼いの様相です.大都市ホーチミンの意外な憩いの場です.
(2017)
なんと2年連続して来てしまいました.まずは元気なゾウさんたちにご挨拶です.また,今回はいろいろと発見がありました.以前には気がつかなかったのですが,なんとクロサイがいらっしゃいました.園のかなり奥に行ったところにいたので,気がつかなかったようです.お隣はトムソンガゼルです.
発見その2はホワイト・タイガーのスペースが何カ所にも分かれて設置されているということです.3カ所ありました.頭数も相当いて,5頭ぐらいだったでしょうか?愛想のいい子やそうでない子,といろいろです.とにかく,園内での繁殖が成功しているような感じでした(真偽は定かではないですが:あくまでも印象).
ちょうど夕方だったこともあり,ご飯タイムの動物も結構いました.カワウソたちには魚(アジ?)が振る舞われていましたが,日本と違ってかなり餌やりは(どさっと一カ所に置くなど)大雑把な印象です.カワウソたちも餌が豊富なので,食べ散らかしている様子で,少々躾がなっていません(笑).なお,この時間にはどういうわけか七面鳥の仲間が放し飼いにされていました.最後に門のところで記念撮影.3回目にして初の記念撮影です.
(2019)
1年半ぶりにHCMCに立ち寄りました.その際もやはり定番(!)なので,行ってきました.
この日は何やら高校対抗の料理大会がここで開かれていたようです.ま,それはおいといて,やはりゾウさんです.みんなの人気者です.ご飯タイムになるとサトウキビカウンターが登場しますが,こんなに食べて大丈夫かな,というくらいみなあげるのですね.今回はカバさん親子も撮影できました.
ここは本当に動物の種類が多いです.馬もいます(ポニー?).他のアジアの動物園では希にしか見ないブチハイエナもいます(暑さバテ気味ですが).ハスの池には動物園の外からも来訪者の鳥がやってきます.何度来ても飽きない,ベトナムが誇る歴史的名園です.
韓国
韓国へは仕事の関係で何度も行っていますが,動物園となると行く機会はなかなかないです.というのも,ソウルなどの大都市では結構郊外に立地していることが多いためです.
ソウル ソウル大公園(動物園)(2018)
ソウルの郊外で地下鉄4号線でソウル大公園駅で下車です.しかし,そこからが相当長いです.
まず,駅からのアプローチが半端ないくらい長いです.動物園の入口まで軽く1kmはあります.炎天下(当日は34度!)だとかなり堪えます.移動用のゴンドラが大公園入口にありますからそれを利用するのも一つです.エントランスには虎のモニュメントもあり,なかなかです.全体的に非常に清潔感があり,家族連れにはぴったりかと.ただし,エントランスから入ると,中があり得ないくらい広いことがわかります!(急いで回っても最低1時間はかかります.まともに過ごすとなると半日は欲しいところです.)エリアはアフリカゾーン(写真のキリンのあたり)やアジアゾーン,猛獣ゾーン,猛禽類などいくつかに分かれていますが,広いためとにかく移動が大変です.
ここでも,人気はゾウさん(アジアゾウ)のようでした.ここは家族で暮らしていて,おちびも混じっていました.ゾウさんエリアの前にはアート作品もあり,やはり人気の度合いが推し量られます.ちなみにこの日は相当暑かったので,暑さに強いはずのマレーグマも水浴びに一生懸命でした.
動物の種類はかなり多く,ヒグマやオットセイなどもいます.韓国の教育熱の高さは有名ですが,ここでも相当詳しい説明が各所でなされていました.写真はシロサイの砂浴びの話ですが,これ以外にも一杯説明があります.惜しむらくはほとんどハングルということでしょうか...しかし,いずれにしても相当見応えがある動物園です.今回は猛暑の中の見学だったので,次回はもう少し季節のよいときに行こうと思いました.
台湾
台湾にはかなりの頻度で足を運びます.動物園もアクセスがよいので,マメに行きます.
台湾 新竹市立動物園(2016)
台湾北部のハイテクタウン新竹にも動物園があります.在来線の新竹駅の東口(正確には東南方向)から出て公園路を北東方向に2区画ほど進むと新竹公園に出ますので,そこからすぐです.
入口は意外と地味です.市立なので入園料は激安です.立派な角を持った鹿や山羊(台湾黒山羊)など小さな動物園の割には動物の種類は豊富な方です.落ち着きのないマレーグマややはり始終歩き回っているベンガルトラはじっくり見ることができるエリアにあり,マニアのツボを押さえた配置です.人が近づくと興味があるのかやたらと愛想を振りまくテナガザルや珍しいキジの類いなど,日本ではあまり見ない種類も多いです.多分ポニーと思われる馬もいます.こぢんまりとした都会のオアシスです.難点は蒸し暑いこと.水の補充は欠かせません.
台湾 台北市動物園(2013)
台北市内(忠孝復興駅)から木柵線終点駅の動物園で下車するとすぐ動物園入り口になります.東アジア最大の面積を持つ動物園と言うことですが,園内は確かに広いです.しかし,園内のレイアウトが非常にうまくされているため,密度が濃い動物園という印象を受けます.ゾウさんはアジア象(肌の白い方)とアフリカ象(肌の茶色の方)がいて,ともに大変おとなしいです.台北の夏は非常に暑いので,水浴びは欠かせないようです.この他日本ではまず見ない蒙古馬が多く飼育されています.またカバも頭数が多く,プールにぎゅうぎゅう詰めのためか,2013年現在カバゾーン拡大中です.この他,数年前話題になったパンダもいます.地元では大変な人気でした.台湾固有種の猪やサルもいます.ほんとうに盛りだくさんなので,半日つぶす覚悟(!)で行かれることをお勧めします.園内ではエコにも気をつけていて太陽光発電にも力を入れています.日時計には「現在園内での太陽光発電量でまかなえる動物の頭数」というのが表示され,勉強になります.この日は牛で2頭分でした.
オーストラリア コアラパーク(コアラ・サンクチュアリ) (2011)
シドニー市内からNorthern LineでPenant Hillsという駅まで行き,そこから363番(番号は頻繁に変わるのかも知れないので注意)のバスで10分ほど行った住宅街の中にある「保護施設」です.見た目は地味ですが,結構中身の濃い施設です.コアラ(順番待ち)の他グレーカンガルーとふれあえます.お勧めはディンゴ(野生化した犬:左下の写真)です.結構りりしいです.ちなみに駅のバス乗り場の反対側の通りにあるフィッシュバーガーの店は非常に美味です.
タイ バンコク動物園
バンコク市内にある動物園です.当時(2005)はタクシーで行きました.多分今も同じ.写真がいまひとつ鮮明でないのが残念ですが,右端の写真は当時生まれたばかりのカバの赤ちゃんの写真です.ゾウさんもいいのですが,カバが結構生き生きしています.写真にはないですが,サルの類(クモザルなど)が種類豊富に飼育されています.
マレーシア クアラルンプール・バードパーク(2008)
都心から結構離れているので,決して行きやすいところではないですが,珍しい鳥がたくさんいて,マニア心をくすぐります.ちなみに右端の写真に写っているのは野生のサルです(サルが群れで出没).
シンガポール シンガポール動物園
シンガポールに行くことが多いので,たびたび訪れています.MRTアン・モ・キオ駅下車.貯水池経由のバスに乗って20分くらいで着きます.スターはいろいろいますが,ここはオランウータンがお勧めです.空中を悠々と綱渡りする姿は見とれてしまいます.アジア象のラインダンスも見ものです.ちなみに動物園の横は夜間にのみ開園されるNight Safariがあり,こっちも何度行っても飽きないです.ここの他,ジュロン・バード・パークとの通し券を買うと,少々お得です.
シンガポール ジュロン・バードパーク
シンガポール三大動物園のひとつ.ここもかなりの回数通っています.MRTに乗ってブーンレイ下車.バスに乗って15分くらいの所にあります.広大な敷地の中に,何カ所も巨大ケージがあり,その中に熱帯の鳥類が放し飼いになっています.見ものは極楽鳥.いろんな種類の極楽鳥が飼育されていて,じっくり観察できます.運が良ければ「求愛ダンス」をみることができます.また,アトラクションステージではオウムのショーなどがあり,家族連れも多く来ています.園内にはモノレールも走っており,巨大ケージの中に滝もあったり,なかなか見どころ一杯です.ちなみに向かいは爬虫類園(レプタイル・パーク).
タイ アユタヤ 観光施設 (2002)
ゾウさんの調教施設ですが,ゾウさんに乗ってアユタヤの遺跡の周りを散歩する観光施設でもあるようです.ゾウさんに乗るのは初めてで,おまけに間近でみることができて,情けないほどご満悦(!)の表情です.当時生まれて間もない子象がいて,かわいかったです.
番外編
韓国 済州島(2011)
韓国最南端の島であり,また近年は「韓国のハワイ」といわれている済州島ですが,実は固有種の馬がいます.済州島馬で,けっこう珍しいです.島の南部のリゾート地帯を歩いていて,たまたま見つけました.繋養されていたのでしょうか.とてもおとなしい馬でした.