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武蔵野音楽大学大学院修了後,同大学研究員。福井直秋記念奨学生。斎藤秀雄最後の門下生の一人。オールラウンド指揮者(日本指揮者協会,日本吹奏楽指導者協会,日本合唱指揮者協会,3団体に所属している唯一の指揮者)として,オペラ・管弦楽から吹奏楽・合唱まで幅広いレパートリーを持ち,特にロマン派及び邦人作品を得意としている。また多種の音楽的経験(バンド・弾き語りなど)から,ポピュラー系にも強い異彩の棒振りである。
管弦楽では大阪シンフォニカー(大阪交響楽団)との演奏会をはじめとして,関西フィル,大阪チェンバー,神戸室内合奏団,神戸フィルハーモニック等のオーケストラと共演,クライオバ・フィルハーモニー(ルーマニア)の客演指揮など海外でも評価を受けている。明石市からの依頼により明石フィルハーモニー管弦楽団の設立に寄与,2007年3月の旗揚げ公演以降,定期演奏会・「第九」などの指揮者として若いオーケストラの育成にあたっている。 多方面に渡る指導にも定評があり,大規模なコンサートを中心に客演指揮者として多くのステージに立っている。吹奏楽では尼崎アルカイックホールにおける関西学生吹奏楽連盟合同演奏会 (通称‘関合’)ほかトップバンドとの協演も多いが,なかでも,ザ・シンフォニーホール(大阪)におけるMiki Wind Philharmonicを中心とする‘JOYFL BRASS’ コンサートは,1993年から現在まで続く人気シリーズとなっている。 合唱では大阪フェスティバルホールにおける関西学生混声合唱連盟(通称‘関混連’ 同大,立命大,阪大,関大,関学大,神大),関西六大学合唱演奏会(通称‘六連’ 同大,立命大,阪大,関大,関学大,甲南大各グリー)など学生合唱団との関わりが多いが,モーツァルト「レクィエム」,プッチーニ「グローリア・ミサ」,オルフ「カルミナ・ブラーナ」,ブラームスの「ネニエ」他の合唱曲など管弦楽付き作品でその本領を発揮している。また委嘱作品の初演依頼も多く,多田武彦「中原中也の詩から・第二」,木下牧子「邪宗門秘曲」「真夜中」「夕ぐれの時はよい時」,荻久保和明「How old am I ?」,千原英喜「銀河の序」「マリア・アレルヤ」「CANTATA <FLOOD>」「光のなかの貨物列車よ」,信長貴富「讃歌」「三つのバラード」「うたの街のうた」,J.A.Pamintuan「Nihon no tame no inori」 の初演など,作曲家からの信頼も厚い。 吹奏楽・合唱などをはじめとする各種コンクール(全日本合唱コンクール’14年度全国大会審査員など)・音楽祭の審査員,指揮法講習会講師,2006年“のじぎく兵庫国体”式典音楽総監督,神戸市「サマー・ミュージック・ステーション」(ユースのための管楽器クリニック)実行委員長,神戸市シルバーカレッジ・カリキュラム編成委員,姫路市生涯学習大学講師などを歴任,音楽の啓発に努めることもライフワークの一つであるが,そのユニークな講座からは多くの音楽ファンが,また,学外にも開かれた四半世紀に渡る指揮法ゼミからは,オペラ(関西二期会)・ミュージカル(宝塚歌劇団)・管弦楽・吹奏楽(自衛隊音楽隊隊長)・合唱などの分野で中心的役割を果たしている多くの門下生が育っている。学外にも開かれた四半世紀に渡る指揮法ゼミからは,管弦楽・吹奏楽・合唱などの分野で中心的役割を果たして 名著『指揮法教程』(斎藤秀雄)の導入本として書かれた『はじめての指揮法』(音楽之友社)は,1999年12月発売以来,2016年3月現在,第16版が重版される人気書となっている。 日本指揮者協会,日本演奏連盟,日本吹奏楽指導者協会,日本合唱指揮者協会, 兵庫県音楽活動推進会議(幹事),兵庫・神戸CSの会,神戸芸術文化会議(運営委員),神戸音楽家協会(幹事)各会員。全日本合唱連盟関西支部長,関西合唱連盟理事長,兵庫県合唱連盟理事長,明石フィルハーモニー管弦楽団指揮者。他関係団体多数。 神戸大学 名誉教授。2009年「兵庫県文化功労賞」受賞。
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