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<秋まき普通栽培(中生種)の栽培方法>

(土壌条件)
pH6.3〜7.8の中性土壌が最適で、リン酸が不足すると生育不良を招く。また、タマネギの根系は小さいので乾燥に弱く、土壌水分が減少すると球の肥大がわるくなる。一般的に10a当たりの施肥量は窒素20〜25kg、リン酸20〜25kg、カリ15〜20kgが標準とされる。

(種まき・育苗)
種まき期は一般的に冷涼地(長野・東北)は9月10日、中間地は9月中旬、暖地(関東〜西日本の太平洋沿岸、九州)では9月下旬とされる。種まきは10cm程度の条まきとし、敷きわら、完熟堆肥や新聞紙で全面を覆土して、高温・乾燥や夕立などの強雨たたかれるのを防ぎます。発芽までは乾かさないように朝晩灌水し、本葉1枚が10cm程度になるまでは適湿を保ちます。そのころには株間1cm程度に間引きして、軽く中耕・土寄せを行います。その後の灌水は控えめとし、徒長させないようにします。

(定植)
露地植えまたはマルチ栽培とします。約55日育苗で本葉3枚目の若苗を目標とし、冷涼地では10月下旬、中間地では11月下旬、暖地では11月下旬〜12月が定植適期となります。植えつけは株間10〜12cm、条間20〜25cmの2〜4条植えとし、定植時に植えいたみを少なくする。

(追肥)
年内の生育はやや抑え気味にし、1月〜2月に肥効を高めることが、良玉多収につながります。施肥は元肥半量で残りを追肥として、1月上旬、2月上旬、3月上旬の3回に分けて施すと、年明けからの肥効が順調になります。3月下旬以降に追肥すると葉勝ちで葉枚数が多くなりすぎ、玉の肥大遅れ、腐敗や病害の危険を招きます。

(収穫)
葉が倒れてから1週間程度待って収穫すると、玉じまりがよく貯蔵性も向上します。収穫は晴天の日を見計らって行い、吊り貯蔵やコンテナ貯蔵で雨の当たらない通風のよい場所に保管します。