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トウモロコシ
(学名:Zea mays L. 英名:corn 原産地:メキシコ イネ科)

(栽培のポイント)スイートコーンは根が深く入り、茎が長く葉も大きくなります。このため排水が良く、耕土が深く、有機物が多い土地を好みます。また、受粉しやすいようにまとめて作ると良い品質のものが収穫できます。

(適地)トウモロコシは温暖で適度の降水量があるところが適している。しかし、生育が急速にすすむ出穂期以前に降水量が多いと、根の張りかたが悪くなったり干害をうけやすくなったりする。出穂前後の約1か月間は気温23〜24℃、降水量は100mmくらいが適当であるが、成熟期は高温・乾燥がよいとされている。土に対する適応性はひろく、pH5.5〜8の範囲で栽培できる。また、根の張りかたは深く、養分の吸収力も強い。前作は、できればイネ科作物をさけ、ダイズ・ジャガイモなどと組み合わせるのがよい。排水良好で耕土が深く、水分不足をおこさない土が望ましい。

(圃場の準備)トウモロコシは肥料の吸収力が強いので少肥でもかなりの収量があるが多肥による増収率も高い。10a当たり施肥量は窒素8〜10kg、リン酸12〜15kg、カリ12〜15kgが標準とされる。

(種まき)気温15℃のころが種まき適期とされる。北海道では5月中旬、東北地方は5月上旬から中旬、北関東は4月上旬から6月中旬と暖地ほどたねまき適期の幅は広い。普通は条まきとし、畝幅は70〜80cm、株間は25〜40cmとし、1株2粒まきとする。種まき後の鎮圧は必ずおこなう。

(生育期間中の管理)間引きは2〜3葉期と4〜5葉期の2回行い、1本立ちとする。中耕・除草・土寄せは膝高期までにおこなえば、その後は放任しても茎葉がよく繁茂するので雑草は抑えられる。先づまりのよい大穂を作るためには雄穂出穂期までにある程度旺盛な株を作ることが大切である。そのためには本葉6〜8枚ごろと雄穂が見え始めた時の2回、どちらも10aあたりチッソ成分量5kgを速効性の化成肥料で追肥を行います。水やりは開花期〜収穫期までの灌水が十分でないと先端不稔が起こりがちになり、この時期に適湿を保つことで先端不稔のない大穂をめざします。

(病害虫)やや冷涼な地域では、すす紋病が発生しやすい。これに対しては抵抗性品種を選ぶ。トウモロコシ黒すじ萎縮病はウィルス病の一つでヒメトビウンカが媒介するので、この害虫を駆除するか、抵抗品種を選ぶ。暖地では、ごま葉枯れ病が多く発生する。この対策としては肥切れ防止が大切である。害虫にはハリガネムシ・アアヨトウ・アワノメイガなどがある。

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