最終氷期以降の北太平洋中層水変動の研究
北太平洋中層水は黒潮流域の塩分極小層(水深300m〜800m)を特徴づける水塊です。その水塊はオホーツク海の表層水を起源としていると考えられています。その中層水の循環変動は海洋炭素循環や生物分布に深く関わっています。最終氷期には,その中層水循環が現在とは異なっていたと推定されます(Ohkushi et al., 2003)。また最終氷期末の地球温暖化とともに,急激な変遷をしてきたと考えられるため,その変動を明らかにすべく中層水変動の復元研究に取り組んでいます。