OpenMP* 宣言子と節の概要

並列実行領域を定義します。

チーム内のスレッド間で分割される一連の構造ブロックを指定する、非反復的なワークシェアリングの構造を識別します。

囲まれた SECTION 構造の部分として、関連する構造ブロックを並列実行するように指定します。

対応する構造化ブロックがチーム内の 1 つのスレッドだけで実行されるように指定する構造を識別します。

1 つの for 宣言子を含む並列領域のショートカット。

注

OpenMP 宣言子 parallel または for の直後には、for 文を続けなければなりません。parallel または for 宣言子と for 文の間に、他の文または OpenMP 宣言子があると、インテル(R) C++ コンパイラーは構文エラーを出力します。

1 つの sections 構造を含む並列領域を指定するショートカット形式です。

チームのマスタースレッドのみで実行する構造ブロックを指定する構成体を示します。

関連する構造ブロックの実行を一度に 1 スレッドだけに制限する構成体を示します。各スレッドは、他のスレッドが同じ name 引数でクリティカル構造を実行しなくなるまで、クリティカル構造の最初で待機します。

チーム内のすべてのスレッドを同期化します。各スレッドは、チーム内の他のすべてのスレッドがこのポイントに到達するまで待機します。

特定のメモリー・ロケーションをアトミックに更新し、同時に複数のスレッドによる書き込みの危険性を回避するようにします。

クロススレッド・シーケンス・ポイントを指定します。このポイントでは、チーム内のすべてのスレッドから見たメモリー内の特定のオブジェクトの状態の整合性が保たれるように、プログラム上で保証する必要があります。オプションの list 引数は、フラッシュする変数をカンマ区切りでリストします。

この宣言子に続く 構造ブロックを、シーケンシャル・ループ内で反復が実行される順序で実行します。

指定された名前付きのファイル有効範囲変数、名前空間の有効範囲変数、またはスタティック・ブロックの有効範囲変数を特定のスレッドに対してプライベートにします。

チーム内の各スレッドに対して private になるように変数を宣言します。変数のプライベート・コピーは、領域に入る時点でオリジナルのオブジェクトにより初期化されます。

private 節で指定される機能のスーパーセットを指定します。

private 節で指定される機能のスーパーセットを指定します。オリジナルのオブジェクトは、領域を出る時点で、関連付けられたループの最後のシーケンシャル反復、または記述上における最後のセクション構造のプライベート・コピーの値で更新されます。

チーム内のすべてのスレッドで変数を共用します。

変数のデータ有効範囲属性を設定できます。

スカラー変数の削減を実行します。

ordered 宣言子に続く構造ブロックを、シーケンシャル・ループ内で反復が実行される順序で実行します。

if(expression) 節が存在する場合、expression 節が TRUE である場合にのみ、囲まれたコードブロックは並列に実行されます。それ以外の場合は、コードブロックは直列に実行されます。

式は、スカラー論理式でなければなりません。

for ループの反復がチームのスレッド間でどのように分割するかを指定します。

マスタースレッドのデータ値を、並列領域の最初で threadprivate のコピーにより使用される変数に複写するメカニズムを提供します。