IA-64 アーキテクチャー上での MMX(R) テクノロジー組み込み関数の使用

MMX(R) テクノロジーの組み込み関数を使用して、IA-64 アーキテクチャー・ベースのシステム上で MMX テクノロジー命令セットを利用できます。IA-32 アーキテクチャーのソースコードとの互換性を保つために、これらの組み込み関数の名前と機能は、IA-32 ベースの MMX テクノロジー組み込み関数セットと同等になっています。

MMX テクノロジーの組み込み関数のプロトタイプは、ヘッダーファイル mmintrin.h 内にあります。

データ型

MMX テクノロジーの組み込み関数は、C データ型 __m64 を使用します。このデータ型は、8 つの 8 ビット値、4 つの 16 ビット値、2 つの 32 ビット値、または 1 つの 64 ビット値を保持できます。

__m64 データ型は、基本的な ANSI C データ型ではありません。このため、次のような使用上の制限があります。

• この新しいデータ型は、代入文の左辺で、戻り値またはパラメーターとして使用してください。他の算術式 ("+"、"-" など) にこのデータ型を使用することはできません。
• この新しいデータ型は、バイト要素/構造にアクセスするための共用体などの集合体のオブジェクトとして使用してください。__m64 オブジェクトのアドレスを指定できます。
• 新しいデータ型は、本書で説明する組み込み関数でのみ使用してください。

ハードウェア命令の詳細については、『Intel(R) Architecture MMX(R) Technology Programmer's Reference Manual』(英語) を参照してください。データ型の詳細については、『インテル(R) Itanium(R) アーキテクチャー・ソフトウェア・デベロッパーズ・マニュアル、第 2 巻: システム・アーキテクチャー』を参照してください。