ゼミ心得

 

 

このゼミ紹介では、雑感的に心理学のテーマで僕の考えを少しずつ書いていきます。

 

<吉田ゼミにおける研究のテーマと研究方法>

吉田ゼミは基本的にはどんなテーマでもいいので、自分にとって心から興味深い内容を真剣に調べ、考え、方法を編み出し、研究を遂行し、論文を書き上げることを目標とします。

 

ただ、大まかにいうと臨床心理学の範囲、特に発達心理学、人格心理学、家族心理学、心理療法、保護者支援、母子関係、精神病理、学校現場における教育臨床心理学、臨床社会学、臨床民俗学、文化人類学、社会病理学、昔話・文学・映画に見る心理学などに含まれるテーマに限定されます。

 

人間の心は深く、広く、深遠で、謎めいています。

光をある方向から当てると、こう見えると思っていても、違う角度から当てるとまったく異なる様相を呈します。

 

心理学とは、その光の当て方を、心理学的な手法を用いて人間の心や行動や態度を研究する学問だと思います。

 

しかし、心理学で難しいのは、自分の心で研究を思い描く一方で、研究対象も自分の心なのです。

研究の主体であり、なおかつ研究の対象であること・・・矛盾しているようなないようなσ(^_^;)アセアセ

こんなおかしいことはありませんよね!(;^_^A アセアセ・・・

 

まるで自然科学で起こったことがまた起こってしまいます。

物理学は、ニュートンの物理学で巨視的に物体を捉え、大変な成功を得ていました。

ところが非常に小さい物質の研究をし始めた時に大変な袋小路に陥ったのです。

物質のもっとも根源の状態、分子や原子というものは、物質だと思って研究していたのですが、

とても小さい物質は、ある測定方法を用いると物質ですが、別の測定方法を用いるとなんと波動の性質を帯びることがわかりました。

その頃の物質の研究のもっとも信頼できる方法は、顕微鏡で視覚的に肉眼でとらえて観察するという手法がとらえていました。

しかし、あまりにも小さい物質は、観察しようとして光を当てると、その光と干渉して性質を変えてしまうということがわかったのです。

そのような不思議な性質を持つ状態を量子と名付け、研究していったのです。

 

このように、人間という存在も、ひょっとしたら観察したり、実験したり、測定したりすることそのものが、人間の心の状態を変えてしまう危険性もあるということも考えなければなりません。

質問紙法の嘘尺度などはその典型的な様相でしょう。社会的望ましさなどもありますね。

はたして人間は、「あまり考えすぎると答えられなくなりますから、率直に、ありのままにお答えください」と言われたら素直にそうするのでしょうか?

危険率5%以内で、人間はその指示に従ってくれるということの信頼の上に心理学の質問紙法という方法論はのっかっているという事態ですね。

しかしその信頼が崩れたら、心理学の土台が揺らぐことになります。

はたして人間はそんなに素直な存在なのでしょうか?(;^_^A アセアセ・・・

 

まあ、そんなことを考えすぎると心理学の研究などできず、哲学の領域に踏み込んでしまいます。

ですから科学としての心理学は、今までの研究がのっかっている信頼は認めた上で研究していきます。

しかし時には、その信頼性そのものを研究対象とすることもあります。

しかしなお、研究する心と研究対象の心が同じというパラドックスは残るわけです。

 

 

<おもろい研究をしよう!>

研究はおもろい研究でないといけない。

あたりまえのことを調べるのはつまらない。

研究には独創性が必要・・・・当たり前の仮説を証明してもおもろくない!!(o^^o)

 

≪おなかが空くと食べたくなる≫

 

何の面白味もない(;^_^A アセアセ・・・

おなかが空くと食べたくなるけど、緊張状態の場合はおなかが空いても食べたくない・・・

お腹が空いても食べない要因?

空腹という現象をよくよく調べてみると・・・

空腹をやり過ごすとまた満腹になる?

空腹の心理的側面、身体的側面、社会的側面、文化的側面、栄養的側面・・・

 

意外な結果を仮説に持ってくるとその研究が魅力的に見えてくる。

結果が仮説通りか仮説に反するかはそんなに大きなことではない。

仮説が検証されるか仮説に反するか・・・それは時の運だったりする(o^-^o) ウフッ

仮説通りにならないという結果も立派な結果!

 

仮説はできるだけ常識に挑戦するような研究が望ましい・・・

その研究をしなければ常識がまかり通ってしまう・・・そんな常識を打ち破ろうとする研究!

そんな研究が望ましい・・・

 

 

<研究はうきうきするものが望ましい>

研究とは好奇心・・・

こんなことを研究してみたい!普段考えていることではつまらない。

こんなことを考えるとわくわくする・・・どきどきする・・・

ときめきこそが学問を発展させる!(o^^o)

 

好奇心にわくわくどきどきする気持ち、それが大切!!(*/∇\*)キャ

卒論を書くときにぜひどきどきしてほしい・・・

新たな境地に胸をわくわくさせること・・・新しい知見に胸をときめかせてほしい。

 

そんな研究が指導教員にとっても一番幸せなひと時・・・

生きるってことも好奇心と向き合うこと・・・

ふたを開けてみると何が出てくるのかわくわくドキドキ・・・

そんな思いを研究でしてほしい!

 

もちろん一方でわくわくドキドキしている場合じゃなく、必要な勉強をしっかりして、方法論について学んで・・・

しんどいこともたくさんあり、それを乗り越えることが社会人になるということ、研究者の基本ラインを習得することなんだろうけど、

人生の二律背反ですね。

 

交流分析でいう親や大人を伸ばすことか、それとも自由な子どもが暴れることか、

どちらも必要なのでしょう!

でも人生でときめきがないことははやりつまらないし、人生の豊かさを失ってしまう。

エリクソンでいうと幼児期後期の主導性の感覚が大切、子どもっぽさと子どもらしさの両義性を乗り越えて子どもであり続けること。

これって僕のテーマか?!?(;^_^A アセアセ・・・

 

とにかくときめいて、どきどきして、わくわくして生きていきましょう!!もとい、ときめいて、どきどきして、わくわくして研究していきましょう(o^^o)

 

<ただしゼミは呼吸と同じ>

ただしゼミには必ず参加しましょう!

ゼミは学生にとって当然の義務です。ゼミで自分の意見を述べ、人の意見を聴いて、そこでディスカッションをすることで、

基本的な心理学の考え方を学んでいきます。

それなのにゼミに参加しないのは、もはや心理学を学んでいる学生の資格がありません!

もちろん病気や、就職活動の大事な局面である面接や試験と重なるなら仕方がありません。

でもその時は教員か同期生、先輩に必ず連絡を入れるようにしましょう。

ゼミを大切なものにすることで一体感も生まれます。責任感も生まれます。

社会人としての基本はゼミだと思います。

ゼミは心理学研究法3の授業でもあります。授業だと半期15回で4回休めば単位はもらえません!

水曜日の17時半〜20時はゼミの時間として必ず確保してください。

 

<教員吉田への対処の仕方>

吉田はあんまり全体を盛り上げるタイプではないので、できたら誰かが盛り上げ役をやって〜〜〜!!(;^_^A アセアセ・・・

社交性はないですね〜、一見にこやかですが、愛想笑いであり、実は気難しく、孤独癖があります!

あと、吉田は若干発達障害が入っているので、人の話を聴いてなかったり、聞いた話をすぐ忘れたり、人の顔と名前をなかなか憶えなかったりします!

私の名前を憶えてくれない、僕が話したことを憶えていないとショックを受けずに、

辛抱強く同じ話を3回してあげてください。3回聞くと脳の貯蔵庫に入ります!(;^_^A アセアセ・・・

バリアフリーの考え方は、周囲の人が苦手な能力を補い、得意な能力で適応してもらうことです(爆)

ご協力をお願いします(*/∇\*)キャ

よく、「何を考えているのかわからない」、「初対面の和やかな感じからすると、とっつきにくい」とか思われますが、

たいしたことは考えていません!(o^^o)

きっとよく言えば人見知りなのでしょう、ああ恥ずかしい(〃∇〃) てれっ☆

本人は自分から積極的に動くことが苦手ですので、積極的に話しかけてくださいね。

積極的に関わってくれれば、けっこう頼りにもなります。

今吉田からも積極的に関われるように、トレーニング中ですσ(^_^;)アセアセ

 

<ゼミは横のつながり、縦のつながりを大切に>

ゼミの同期や、先輩、後輩を大切にしましょう。

いろいろな個性を持った人がいます。でも心を開いてみると以外につながりができる。

お互い理解し合うと打ち解けられる。楽しくなる!(o^^o)

そんな感じで、ゼミの飲み会や、合宿に積極的に参加して、つながりを深めてください。

教員があまり役に立ちませんから、先輩や後輩や同期の力を結集して困難に立ち向かってください。

もちろんいざという時は教員である吉田が力を発揮します(;^_^A アセアセ・・・

 

<大学院生は、学会に参加して発表しよう!>

大学院生は、2年間のうちで一度は学会で発表することを義務付けます。

できれば卒論をM1のうちに教育心理学会、発達心理学会等で発表するのもお勧めです。

学会で発表すると、全国の人とお話しが出来るし、いろいろな意見に触れて、

大学の世界が狭い世界だということを知るいい機会になります。

積極的に学会に参加し、発表しましょう。

心理臨床学会はぜひ2回とも参加して、いろいろなセラピストのあり方に触れてください。

そのほかにも、カウンセリング学会、箱庭療法学会、描画テスト・描画療法学会、精神分析学会、青年心理学会、家族療法学会など、

たくさんの学会が存在します。お金の問題はあると思いますが、出来るだけ入会して学会誌なども目を通して、面白そうなら参加してみてください。