98/07/21

一般ユーザーでmountする方法

 

 フロッピーやCD-ROM,zipなどのリムーバブルメディアをmountするのにいちいちroot権限がいるのは不便である。amd(オートマウントデーモン,別項参照)を使えばmountコマンドを使うことなく一般ユーザでもアクセスできるようになる。実際CD-ROMやzipのアクセスには使っている。しかし,ことフロッピーになるとオートマウントではちとマズイ。amdはアクセスがなくなってから(オプションで)指定した秒数だけ経過するとumountする仕組みになっていて,その時間がくるまではCD-ROMやzipを外そうとしても機械的に出てこないようになっている。従ってumountせずにメディアを外すことはありえない。しかし,フロッピーは外せてしまうんやな。これはまずい。

 ならばフロッピーに関してだけはオートマウントをあきらめて明示的にmount,umountコマンドを使うことにしようというわけである。そうすりゃ外したいと思うときに外せるし。もちろんmountコマンドで明示的にmountしてやる場合でもumountする前に物理的にフロッピーを出せてはしまうのだが,外せるまで一定の時間が過ぎるのを待って,本当にumountされたかをmountコマンドでmount状況を確認して判断する,といった面倒くさいことはしなくてすむだけずっとよい。そうすると問題は一般ユーザーでmount/umountするにはどうするか,といことになる。

 このあたりはman mountで分かるのだが,必要なmountのオプションを/etc/fstabに書いておけばよいのだ。具体的には以下のfloppyに関する行を見るべし。

/dev/hda5 / ext2 defaults 1 1

/dev/hda3 /home ext2 defaults 1 2

/dev/hda7 /tmp ext2 defaults 1 2

/dev/hda2 /usr ext2 defaults 1 2

/dev/hda8 /var ext2 defaults 1 2

/dev/hda4 /work02a ext2 defaults 1 2

/dev/hda6 swap swap defaults 0 0

none /proc proc defaults 0 0

 

# The following line was comment-outed by Y. Kakehi on 98/07/17.

#/dev/fd0 /mnt/floppy ext2 noauto 0 0

 

# The following line was added by Y. Kakehi on 98/07/16.

/dev/fd0       /mnt/floppy vfat noauto,user,quiet 1 0

 

/dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 noauto,ro 0 0

オプションの意味は以下の通り。

vfat:ファイルシステムはvfat(mountするフロッピーはWindows95フォーマット,ということ)

noauto:マシンの起動時にはmountしない

user:一般ユーザーでもmount/umountできる

quiet:よけいなメッセージを吐き出させんようにする


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