LILOとBIOSの設定について − SCSI HDDにインストールしたLinuxをブートするには − 99/05/19    98年12月にsc208(DELL Dimension XPS D300)にSCSI HDDを増設し,従来は(もとから あった)IDE HDDにインストールしたLinuxシステムをIDE HDDのMBRに書き込んだLILOで起 動していたのを,SCSI HDDにインストールしたLinuxシステムをFDに書き込んだLILOで起動する体制に変えた。  ところが,99年1月に予備のLILOのFDを作ろうとしたところ,liloコマンドで確かに LILOをFDに書き込んでいるのだが,新たに作ったFDで起動しようとすると   LI 01 01 01 01 01 01 01 01 01 ... という表示が延々続いてLILOが使えず,従ってLinuxの起動もできないという症状が起 こった。幸いにして既にあったLILO FDによる起動はうまくいっていたので支障はなかっ たが,そのFDが壊れでもしたらどうしよう,という不安を抱えることとなった。  99/05/18に再度挑戦して,結局liloコマンドによるLILOのFDへの書き込み自体は実はう まくいっていて,原因はBIOSの設定(しかもPC本体のBIOSとSCSIカードのBIOSの両方)に 問題(?)があることが分かった。「問題がある」といってもブートに関連がありそうな 設定をいじってみたらうまくいっただけで,なぜうまくいくのか,なぜうまくいかなかっ たのかは全然分かっていない。 (1)PC(DELL Dimension XPS D300)本体のBIOSの設定  DELLのマシンのBIOSはPhoenix BIOSというやつである。マシン起動時に(画面表示にあ るように)「Del」キーを押して,BIOS設定画面に入る。でもメモリが大きく,Adaptec BIOSの読み込みもあるので設定画面が出るまでに1分くらいかかるけど。  メニューのうち「Boot」を選んで,「Hard Drive」という項目を選び,defaultでは 1. Bootable ISA Cards 2. IBM-DHEA-38451  (←注:これはSCSI HDDではなく最初からあったIDE HDD) となっているのを, 1. IBM-DHEA-38451 2. Bootable ISA Cards と順番を変える。順番を変えるには(画面表示にあるとおり)「2. IBM-DHEA-38451」の ところにカーソルを持っていって「+」キーで順位を上げてやればよい。 (2)SCSIホストアダプタ(Adaptec AHA-2940UW)のBIOS(Adaptec BIOS)の設定  マシン起動時にAdapetc BIOSのメッセージ画面になった段階で(画面表示にある通り) 「Ctrl + A」キーを押して設定画面に入る。  「Configure/View Host Adapter Settings」→「Advanced Configuration Options」を 選び,「Host Adapter BIOS (Configuration Utility Resources BIOS Space)」を 「Enabled」にする。  ちなみに,(1)だけでは   LI 01 01 01 01 01 01 01 01 01 ... となって, (2)だけでは   LI で止まった。  Adaptec BIOSについては別項「SCSIホストアダプタAdaptec AHA-2940UW導入に伴うBIOS の設定」も参照のこと。